天使は夢を紡ぐ II（男主）【MASHLE】 (ページ34)

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マッシュくんと選抜試験ページ34

「Aくん！」
『レモンちゃんごめん！！待たせた！』
「そんなに待ってませんので大丈夫ですよ！」

最前席で手を振るレモンちゃんを見て急いで階段をかけ下りる。そのままの流れでレモンちゃんに髪の毛崩れてないか尋ねると「いつも通り綺麗な1つ結びです！」と言われ安心と彼女の可愛さに頬が緩む。
本当にレモンちゃんってば可愛いんだよなぁ…重い女ってことはおいといて…

「Aくん今日どうして遅かったんですか？」
『んーとね。昨日ルームメイトとトランプをやってたら互いに負けず嫌いが出て…夜遅くまで遊んでたら2人して寝坊したんだよね…ちなみに僕のルームメイトはまだ夢の中。あいつ二度寝しやがったよ…』

ため息をつきながら出る直前にやすやすと寝るあいつの頬でも抓ってくれば良かったと思う。
にしても…この試験本当に…

『不安すぎる…』
「やっぱりマッシュくんが魔法を使えないことがですか…？」
『それも、それもあるけど…それよりも…フィン大丈夫かなぁ？』

泣きそうな目でレモンちゃんを見つめると彼女はうんうんと頷く。マッシュくんとランスくん、ドットくんはまだ安心出来る。でも、でもさ！フィンは本当に不安でしかない！！！
だったら僕も参加しておけばよかったと思いながらズルズルと下に下がる。

「でも、でも大丈夫ですよ！きっと！多分！」
『そうだといいんだよね…』

起き上がりながら不安げに下を見つめる。
本当に、本当に何も起きなければいいんだけど…