天使と楽しいこと ページ24
母親やからの軽い洗脳のような言葉から逃げるようにして家を出る。集合時間まで余裕があるが無意識に身体が走り出していた。そのまま急ぎ足で集合場所に着くと既にフィンたちは集まっていた。彼らを見ているとどこか安心出来ては自然と笑みが浮かんでいた。
『おーい！フィン！マッシュくん！ランスくん！ドットくーん！』
「あ！フェル！よかったぁぁ！普通の私服だ」
『え？なに、が…』
フィンの言葉になんでだ？と思い周りを見るとなんともまあカオスな状況になっていた。ドットくんは何故か鎧を着ていて、マッシュくんに関してはトレーニーでコロコロを持って筋トレしてる…ランスくんはシャツの中に妹さんのお顔がプリントアウトされてるTシャツだし…あ、ちなみに僕は白シャツに水色のニットベスト、黒のスキニーっていう感じの格好です。耳には黒の丸いフェイクピアスをしてて丸メガネをかけてるって感じ。別に目が悪いんじゃなくて可愛いからなんだよね。なんというかインテリっぽく見えるしこういう格好に合いやすいんだよね。
というか、僕ここ3人とはいたくないんだけどと泣きたくなる。
その後ランスくんは前を開けないこと、ドットくんは鎧の下に着ていた服で街を歩くこと、マッシュくんは…もう君はシャツでいいよ…ということである程度はちゃんとした服装になった。良かった、これで変に目立たなくなる。
「このマーチェット通りにはここにしかない有名な遊び場があんだよ。ほらあれ」
そう言ってドットくんが指さした方を見る。そこにはコアラが机の上に座っていてそのコアラにこよりをさしてくしゃみをさせてダーツをしていた。いや、くしゃみの鳴き声可愛すぎるんだけどっ！？
「くしゃみコアラは鼻水が固形化するからこよりを使ってくしゃみをさせ鼻水でダーツするんだ」
「へえ、面白そう」
『これ的に当たらなかったら固形化したものが刺さる可能性もあるよね』
安全面的に大丈夫なのかな？と心配になっているとマッシュくんがやりに行った。大丈夫かな？と思いながら不安げにマッシュくんを見る。
「まぁ初心者には的に当てることすら難しいけど…」
「クシュン！」
「うっ」
隣を見てみるとそこには額に固形化した鼻水が刺さったドットくんが居た。ひぇぇぇ、怖っ。と思いながらフィンの方に寄る。
「ごめん、ドットくん」
「まぁ…まぁ…初めてだしな。俺が手本を見せてやるよ」
ドットくんのその言葉に嫌な予感を察知してフィンの後ろに隠れる
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作者名：しろねこのみみ | 作成日時：2024年3月17日 12時
