天使は夢を紡ぐ II（男主）【MASHLE】 (ページ18)

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天使と鬼…？？ページ18

とまぁ、前回そんなことがありながらも何とかその日は騒ぎを収めることが出来た。

「いやぁ、なんとか切り抜けましたな。この前は放課後は祝勝パーティーしなきゃ」
「なんとかなったって…」
『あれってなんとかなったに入るのかな？』

マッシュくんの言葉にあの時の騒いでいた生徒に対してドットくんとレモンちゃん、フィンの3人が「使え〜る！」と何度も繰り返すことによって切り抜けていた。だなんて、切り抜けてはない気がするけど…

「って…みんなで勢いで押し切っただけじゃん。大ごとに…」
「A〜っ！！！！！」

フィンの言葉を遮って聞こえた僕の名前にギョッとする。聞き覚えのある声。しかしその声には怒りが含まれているような気がした。恐る恐ると言った形で声の方に視線を向けるとそこには鬼の形相のキラが居た。あ、これ、まじでやばい。殺される。と直感でわかる。

『ちょ、僕急用思い出したから！ごめん！』
「おいこら待て！！！このバカ野郎！！お前にはこってりとお仕置が必要らしいなっ！！！」
『ひぃっ！！！それだけは勘弁してくださいぃっ！！！！』

半泣きになりながらキラと地獄の鬼ごっこを開始する。彼が怒ってる理由は何となくわかる。多分怪我してるのに七魔牙と戦った上にその前にその事をちゃんと説明しなかったからだろう。にしても…

『まじで鬼なんだよ！その顔！超怖いって！！！！』

〜フィンside〜

逃げるようにしてフェルがいなくなった方を見つめていると隣を猛スピードで誰かが走り抜けて行った。あの髪型と声に覚えがある。記憶を探るとフェルの相部屋のキラールア・カルテットであることを思い出す。にしてもフェルは何をやらかしたんだ？と疑問に思いながらさっき言いかけた言葉をマッシュくんに伝えようとマッシュくんの方を向く。

『大ごとになる前になんとか…』
「おい。マッシュ・バーンデッド。お前魔法が使えないって本当か？」

いきなり現れた彼の言葉に思わず頭を抱える。もうダメそう！と半泣きしていた。

「どうなんだよ？え？マッシュ」
「使えます。マホウ、ツカエマス。マホウ…ツカ…エマス。マ…マホウ…」
「なんだこいつ。壊れた機械みたいに…」
「マ…ママ…」

マッシュくんの発言にあのあと練習した成果が出てるのを感じた。あの戦いの後僕らで嘘の付き方を教えた。マッシュくんは嘘をつくのすごい苦手っていうのを知っていたから教えるのに十分苦労したけど…