《2》彼らと同期の私ですが、実はハッカーなんです…！【警察学校組】

53 ページ6

その夜━━━━━━━━━━

私は携帯に耳を当てた。

Prr｢はいどうしたあかり！？｣

『は、早いって…』

ハルヤ｢そりゃまぁたった1人の妹だ。

当たり前だろ？？｣

『うん…ありがとう…』

ハルヤ｢で、あの偽物の正体分かったそうだな…｣

『そう、だからまた同じようなことが起きないように対策しようと思うんだけど…』

ハルヤ｢なるほど…


だがそもそもクレシュはハッキングするなんて予告絶対出さねぇだろ？

《私は絶対にリスクを上げるようなハッキング予告をすることは無い。

もしまた偽物が発生した場合は即座に特定し暴き出す。

余計な真似は今後一切しないように。

詮索も不要だ。》

みたいな感じで全世界のテレビ局と各政府、警察組織に一斉送信し、放送してもらうのはどうだ？｣


『でもこの声明文すら偽物だと思われたら…』

ハルヤ｢ウイルスデータを一緒に入れればいい。
声明文だけを送るより一気に信憑性が上がる。

そもそもセキュリティシステムの高い所にウイルスを入れられるのなんて…

お前くらいだろ。

まぁ他にも数人はいるのかもしれないが…


そうだろ？？




━━━━━━━クレシュ。｣


『ﾌｯ…えぇ。じゃあ声明文作ってくるから…



あ、待って、お兄ちゃんのBNDの仕事の方は何か…



奴らについて、情報は掴めてる？』


ハルヤ｢いや…まだ有力な情報はないよ。

なかなかにガードが固いようだ。

これだけ探し求めているのに出てくるのは
ガラスの破片の一部くらい…

いわば下っ端だらけだ。｣

『そう…こっちでも頑張ってみるわ。

せめてコードネームを持った人間を特定出来ればやりやすいのだけどね…』


ハルヤ｢まぁ、焦ってやらずに慎重にいこう。｣

『…焦りこそ…最大のトラップ…』

ハルヤ｢？？なんだそれ？｣

『私の同期がね、よく言ってるの。

結構、心の支えになってるのよ？』

ハルヤ｢ﾌｯそうか…良い人達に巡り会えたみたいで良かったよ！

これからも頑張れよ！｣

『えぇ!!』

54→←52

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す