【平和組】社内恋愛 in SPRING

第5話 ページ6

〜主人公 Side〜


『…それで、ここが食堂。』

つ「…へぇ…先輩はいつも食堂で食べるんですか？」

『…うん、どのメニューもおいしいんだよね〜…』

つ「…ははっ、じゃあ今度先輩のオススメ教えてくださいよ」


初めの数分は少しよそよそしかったものの、途中からはつわはす君も慣れてきたみたい。

普通に話すようになったし、よく笑ってくれる。

クールで真面目ってイメージだったけど、穏やかで人に気を使える、というイメージも加わった。


『…えーと、こんな感じかな。』

かなり広い会社内を、約半日かけて案内した。

つ「…仕事中すみません、ありがとうございました。」

『ううん、大丈夫。分からないことがあったらまた聞いてね。』

つ「…ありがとうございます…！」

つわはす君はまたニコッと微笑んだ。


『…あれ？…部長、なんか言ってない？』

ふと、奥から聞こえてきた声。

部「…今日は新入り歓迎会をする！全員参加だ！今から行くから仕度しろー！」

え…強制参加ってやつですか…。

つ「…新入り歓迎会って…飲み会ですよね？」

まぁ、そうなるよね…。

『うん、上司にいっぱい飲まされるんだよね〜…。』

つ「…うわぁ…マジですか…」

あれ、この感じ…

『つわはす君、お酒苦手？』

つ「…まぁ、あんまり得意ではないです。」

参ったな、というように苦笑いするつわはす君。

『…そっかー…私も苦手だからな…。苦手同士、頑張ろうね…。』

つ「…そうっすね。」

私が言うと、つわはす君は強く頷いた。



それから仕度をして、社員みんなで飲み屋に向かう。

なんとかジュースだけで乗り過ごせればいいんだけどなー。

でも、絶対先輩からんでくるし…

酔ってる先輩って、お酒をしつこく飲ませようとするんだよね…。

それに、私酔うと大変なことに………


いや、最悪の場合のことは考えないようにしよう。

飲まなければいい話。

よし、絶対飲まないぞ…私!!


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