【平和組】社内恋愛 in SPRING

第23話 ページ24

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in 屋上


あのあと先輩に、屋上に来てもらうよう言った。

まだ俺は入社したばかりで、遅くまで仕事をすることはない。

見た感じ、先輩はかなり頼りにされている感じがする。

大事な仕事をよく任されているし、先輩は誰よりも的確で丁寧にこなしている。

言い方が悪いけど、

…そんな先輩が、キヨ先輩と…？

いや、キヨ先輩とは話したことがあるし…

普通にいい先輩だった。

だけど…女の人がいかにも得意そうなあの態度が、俺はどうも慣れなれなかった。

嫌いな訳じゃない。

…ただ、俺とは真反対とも言えるキヨ先輩に嫉妬しているのかもしれない。

先輩とキヨ先輩が話しているのを見ると、すごく嫌なモヤモヤした感情が溢れそうになる。

…この感情は、何なのか全く検討もつかない。

このモヤモヤは、突然現れて…いつの間にか消えている。

…気付ければ楽になるのかな…。


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少しすると、先輩が屋上に来た。

本当は早くモヤモヤを取り除きたいのに、いざとなったら怖くなってきた。

今さらなのに、噂に周り人達が口出しするのってどうなんだろう…とか

もし、質問したことで先輩が傷付いたら…。

先輩に避けられたら…。

考えれば考えるほどいろんな不安が増えて、うつ向いた。

先輩が困っているのがわかる。

そりゃそうだよな…

いきなり呼び出しておいて、黙り込むとか…。

呼び出したからには言わないと…。


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俺は覚悟を決めて、先輩の目をしっかり見て言った。


…あの噂について…。


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