第20話 ページ21
〜主人公 Side〜
『…おはようございます！』
私はいつも通り挨拶をした。
友「おはよ〜…ねぇ、ちょっと話があるんだけど…いい？」
同期であり、友達のこの子。
いきなり声を潜めて話し出し、変な緊張感が私を襲う。
いじめの時にこんな感じで呼び出されたりしそうじゃん…
この子に限ってそれはないと思うけど…。
友「A、あの清川君と付き合ってたんだね…！」
え…？
『…私と、キヨ君が…？』
友「うんっ、昨日一緒に買い物してるのを見たって人がいたの…！」
『そ、そんなんじゃないよ…！？』
完全に誤解されてる…！
友「えっ、もしかして……もう結婚してる、とか…？」
『いや、違うって！付き合ってないし、け、結婚もしてないよ…！本当に偶然会っただけだから…！』
必死に誤解を解こうとするが…
友「必死になっちゃって〜…隠さなくてもいいのよ〜？」
必死になるほど、かえって誤解を招いてしまう。
・
しばらく事情を説明していたが、友達は噂を信じきっているみたい。
これじゃ、キヨ君に迷惑かけちゃうよ…。
「…Aちゃん、ちょっと今大丈夫…？」
焦りを感じていた私を呼んだのはキヨ君。
オフィスにいる社員の人からは、冷やかしの声が上がった。
『…キ、キヨ君…うん、大丈夫。』
何て言うかな…？
優しいから表面上では何も言わないかもしれない。
…でも、本心は…？
そう考えたら、冷やかしの声なんて雑音にしか聞こえなかった。
キヨ君の目を見れないまま、後をついて行く。
・
キ「ここまでくればいいか…」
そう呟いて止まったのは、人通りの少ない廊下。
何て言ったら良いのかわからなかった。
すると、先に口を開いたのはキヨ君。
キ「…俺らが付き合ってるんじゃないか、って噂の事だけどさ…」
『…う、うん』
キ「…本当にごめん、俺が買い物に付き合えって言ったせいで…。」
謝ったキヨ君は、うつ向いてしまった。
『…キヨ君は悪くないよ…こんな噂流れちゃって、迷惑かけちゃったよね。…ごめん…。』
謝るのは私の方だ。
キ「…そんなことないよ、俺は……いや、何でもない。とりあえず戻った方がいいかもな。これ以上いると余計怪しまれそうだし…」
何か言いかけたところで、しまったという顔をして話を反らした。
少し気になるけど、今はあえて気にしない事にする。
『うん、そうだね。』
私は素直に返事をして、オフィスに戻った。
・
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チョコはす(プロフ) - しおん(^q^)さん» ありがとうございます！…最近更新出来てなくてすみません…ネタ切れ状態で…よかったらリクエスト下さい！ (2015年8月6日 21時) (
レス) id: 4b9f39c94c (このIDを非表示/違反報告)
しおん(^q^) - 凄く面しろいです！！更新頑張ってください！！丶>∀<応援してます！！ (2015年8月6日 17時) (レス) id: 171e299e72 (このIDを非表示/違反報告)
チョコはす(プロフ) - ありがとうございます！精一杯更新します！ (2015年7月11日 19時) (レス) id: 4b9f39c94c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんここなっつ(プロフ) - チョコはすさん» いえいえ！あ、あと応援してるので更新頑張って下さいね！！( ´ ▽ ` ) (2015年7月11日 19時) (レス) id: aba29bcc38 (このIDを非表示/違反報告)
チョコはす(プロフ) - にゃんここなっつさん» す、すみません！これからは気を付けます！ご指摘ありがとうございます！ (2015年7月11日 19時) (レス) id: 4b9f39c94c (このIDを非表示/違反報告)
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