第17話 ページ18
・
in スーパー
会社員2年目になってから、初めての休日。
今日はとことん買い物をすると決めていた。
そんなんで、今は隣町の大きなスーパーにいる。
セールで30%引きになった洋服を買ったり、仕事で使う便利グッズみたいなのを買ったり…
もうすでに両手が買い物袋で塞がっているが、やはり最後は食材を買わなくては…。
確か今日は20名限定で卵が安く売っていたはず…!
そんなおばさんみたいな思考のせいで、私は大量の荷物を持ちながら小走りしていた。
・
『…はぁ…はぁ…』
しかし普段から電車通勤の私は、自分の体力の限界というものを知らない。
子供みたいに走っていたが、数分も経たないうちにギブアップ。
後のことを考えればよかった、なんて今さら後悔しても遅いよね…。
仕方なく、休憩しようとベンチへ向かった。
・
「…あれ、Aちゃん…?」
…聞いたことのある声。
意外にもその人物は近くにいて、隣のベンチでペットボトルを持って座っていた。
『…えっ、キヨ君…!?』
予想外の出来事に、思いっきり驚いてしまった。
私服のキヨ君は、いつもの堅苦しいスーツとは違って白いズボンに薄めのコートを羽織っている。
…意外とオシャレ…。
キ「…す、すごい偶然だな。」
驚いた顔をしているキヨ君。
まぁでも、驚いて当然だよね。
キヨ君は知らないけど、私はこの町に住んでる訳でもないし、来ていたとしてもこの広いスーパーでたまたま会うなんて…
…よく恋愛シュミュレーションゲームであるパターンじゃないか。
『…ホントだね…キヨ君は何しに来たの?』
私の質問に、キヨ君はため息混じれに言った。
キ「ん?あぁ、俺はちょっと買い出し…友達家に呼んでたんだけどさ、お菓子と夜ご飯がないからジャンケンで負けた奴が買い出し行こうってなって…」
なるほど、キヨ君はジャンケンに負けたのか…。
キ「…まぁ、そう言い出したのは俺なんだけどさ。」
言い出しっぺが何とかってよく言うよね…
『…それならしょうがないね』
落ち込んでいるキヨ君が可愛くて、つい私は笑ってしまった。
キ「…笑うなっ」
『…ごめんごめんっ』
キヨ君は少し拗ねたように言うと、ペットボトルをゴミ箱に投げ入れて、私の持っていた荷物を掴みながら歩き出した。
キ「…Aちゃん、買い物これからだろ?」
『…うん、そうだけど…』
キ「…じゃあ、俺も買い物するから付き合ってよ。」
・
111人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チョコはす(プロフ) - しおん(^q^)さん» ありがとうございます!…最近更新出来てなくてすみません…ネタ切れ状態で…よかったらリクエスト下さい! (2015年8月6日 21時) (レス) id: 4b9f39c94c (このIDを非表示/違反報告)
しおん(^q^) - 凄く面しろいです!!更新頑張ってください!!丶>∀<応援してます!! (2015年8月6日 17時) (レス) id: 171e299e72 (このIDを非表示/違反報告)
チョコはす(プロフ) - ありがとうございます!精一杯更新します! (2015年7月11日 19時) (レス) id: 4b9f39c94c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんここなっつ(プロフ) - チョコはすさん» いえいえ!あ、あと応援してるので更新頑張って下さいね!!( ´ ▽ ` ) (2015年7月11日 19時) (レス) id: aba29bcc38 (このIDを非表示/違反報告)
チョコはす(プロフ) - にゃんここなっつさん» す、すみません!これからは気を付けます!ご指摘ありがとうございます! (2015年7月11日 19時) (レス) id: 4b9f39c94c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ