【平和組】社内恋愛 in SPRING

第16話 ページ17

〜主人公 Side〜


午後8時30分


やっと仕事が終わり、荷物をまとめて帰る支度をしていた。

「先輩、帰りますか？」

私を含め、4〜5人程しかいないオフィス。

私のことを先輩と呼ぶのは、1人しかいない。

『…うん、PｰP君も今帰るところ？』

見た感じ荷物を持ってるし、仕事は終わったように見える。

P「はい、もう暗くなってきたし…先輩と一緒に帰りたいなって」

もしかしたら、私のこと待っててくれたのかな…？

『…そっか、ありがとう。じゃあ帰ろっか』

P「はい！」

私達は残っている人に挨拶をして、会社を出た。


・


駅に行き、電車で5つの駅を過ぎていく。

PｰP君の明るさもあってか、話しているうちに仲良くなれた気がする。



P「へぇ〜…先輩ってゲーム好きなんですね！」

意外そうにPｰP君は言った。

『うん、あんまり上手くないんだけどね…』

普段やってるのはコミュニケーションゲームとか、謎解きみたいなやつだから…

P「でも先輩、手先器用そうですよね〜」

『そうかな…？一回アクションゲームとかやってみたいんだよね〜』

赤と緑の兄弟＋キノコでお姫様を助ける有名なあのゲームとか。

P「やったことないんですか？」

『うん…ソフトも持ってないし…』

買うって言っても、結構高いからな〜…

あ、でも中古とかなら安く売ってるかな…？

どこで買ったら安いかな〜みたいなこと考えていると、PｰP君はワクワクしたように言い出した。

P「だったら、今度一緒にしましょうよ！」

『え？』

P「僕ん家にあるんで！今度他の人も誘ってやりません？」

数人でわいわいゲームするのって、楽しいよね…！

すっかり興奮してしまった私は、

『うん、楽しそう！』

なんてはしゃいでしまった。


・


そんなんで、だいたいの日程を決めてメアド交換をした。









…約束が楽しみで寝れない私って、まだまだ子供だな…。


・

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