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第11話 ページ12

〜キヨ Side〜


入社2年目にして、初めて(人1)さんと話したかも知れない…。


電車に乗れない(人1)さんと一緒に、俺は夜道を歩いている。

だけど…なんだこの沈黙。

お互いに初対面にも近いような感覚だからっていうのもあるかも知れないが…

聞こえるのは俺らの靴の音だけ。

何か話題を振れば良いだけだが、こう見えて女は苦手だ。


だったら何で自ら進んで送ろうとしたのか、って話だよな。

…正直、俺もよくわかってない。

それに、前々から何も関わりがなかった(人1)さんのことが何故か気になる。

今までずっと、女ほど怖い生き物はいないと思い続けてたのに…。

…本当に俺、どうしちゃったんだ…。



ふと、透き通った綺麗な声が俺を呼んだ。

…清川さん、か…。

まぁ、俺も心の中では(人1)さんって呼んでる訳だし…あれこれ言うのもおかしな話だが。



名前呼び&タメ口。

俺はそのふたつの約束を提案した。

少し軽すぎる気もしたが、俺は敢えてこのキャラでいくとする。

…っていうか、そうでもしないとまともに話が出来そうにないし。



だいぶ歩いたところで、Aちゃんの家が見えた。

そういや、あいつ…PーPも同じとこに住んでるとか言ってたな…。

…ちょっと羨ましい、なんてな。


無事、家まで着いたし俺も帰ろうかな、って思ってクルッと後ろを向くと…

『…あ、あの…今日はありがとう。…良ければなんだけど…メアド交換とか、どう…かな…?』

メアド交換…!?

Aちゃんは、同じ会社だし…すぐ連絡取れると便利だから!と付け足した。

…あぁ、そうだよな。

男以外と連絡を取ったことなんてないし、メアド交換だってもちろんない。

Aちゃんは何とも思ってないみたいだけど、こちらとしては緊張だ。

いや、まぁ…とりあえず返事しねえと…。

「…あ、そうだな。」

意外と素っ気ない返事になってしまった。

しかし、俺の返事を聞くと笑顔でAちゃんは携帯を取り出した。

俺も慌てて鞄から携帯を出した。



赤外線で一瞬にして交換が終わると、じゃあ…おやすみなさい、と頭を下げてからマンションに入って行った。




…やっぱり、俺の中ではAちゃんは特別なのかもしれない。


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設定タグ:ゲーム実況者 , 社内恋愛 , 平和組   
作品ジャンル:恋愛
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チョコはす(プロフ) - しおん(^q^)さん» ありがとうございます!…最近更新出来てなくてすみません…ネタ切れ状態で…よかったらリクエスト下さい! (2015年8月6日 21時) (レス) id: 4b9f39c94c (このIDを非表示/違反報告)
しおん(^q^) - 凄く面しろいです!!更新頑張ってください!!丶>∀<応援してます!! (2015年8月6日 17時) (レス) id: 171e299e72 (このIDを非表示/違反報告)
チョコはす(プロフ) - ありがとうございます!精一杯更新します! (2015年7月11日 19時) (レス) id: 4b9f39c94c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんここなっつ(プロフ) - チョコはすさん» いえいえ!あ、あと応援してるので更新頑張って下さいね!!( ´ ▽ ` ) (2015年7月11日 19時) (レス) id: aba29bcc38 (このIDを非表示/違反報告)
チョコはす(プロフ) - にゃんここなっつさん» す、すみません!これからは気を付けます!ご指摘ありがとうございます! (2015年7月11日 19時) (レス) id: 4b9f39c94c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チョコはす | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年5月31日 12時

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