き み と の 。【Mizuki.I】

No.37 ページ37

試験、試験試験。





先生もその言葉しか言ってないくらい大詰め。





今回は範囲がいままで以上に広くて、しかも大会と時期が被ってたらしいから…





運動部は大変だったぽい。









「だぁからここは過去形！お前過去形も分かんないの？





もう一回中1からやり直せ！」




「山田先生厳しい！」






だけど帰宅部の美音がズタボロです。







「過去形ってそもそも何なのよ？現在進行形でやっとなのに！」



「はぁ！？お前、今まで何してたの！？」







山ちゃんも勉強はできないけどここまでだとは思ってなかったらしい。




外見は頭良さげなのに。ここまでバカだと逆に愛嬌？





私ついてきた意味ある？








『ね、私帰ってもいいかな？』



「おぉ、帰れ帰れ。今からこいつに英語っつうもん一から叩き込む」



「え！まだやるんですかっ待ってくれるよねA！？」







美音の虚しい叫びもスルーして、ササッと教室を出た。









校内には人がいない。もうみんな帰っちゃったのかな。








下駄箱に到着して、靴を履く。





そこでやっと気づいた。









『雨』





雨が降ってる。





今日は傘を持ってきていない。






昨日天気予報見なかったからなぁ、失敗。






でも結構小雨で、走ったら大丈夫なくらいだった。









雨の中走る、青春漫画みたいな経験初めて。







ドキドキワクワク。








私は一歩、踏み出した。





冷たいのが気持ちいいような寒いような。







そこから勇気が出て思いっきり走った。







周りの人が見てるなんて気にならない。






誰かのところに急ぐとか、








そういう目的があるわけでもない。









雨が強くなってきた。








私は、ただ必死に、がむしゃらに









駅まで走った。






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東京B少年ですが、

金指くんがまだどんな性格かよく把握できていないので

5人のままで書いています！

遅くなりすみません。

コメント、評価よろしくお願いします！

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