き み と の 。【Mizuki.I】

No.35 ページ35

あれから少し経って、




テストが近づいてきた。





もう頭がパンクしそうなくらいヤバい。







「分かんないよ…英語なんてこの世から消えてほしい…」




『それ数学の時も言ってた』





今は図書館で美音とお勉強中。







運動はできるけど勉強はできないっていう典型的なタイプ。








「いいよねAは頭良くて、」



『でも勉強苦手だし嫌いだよ？考えるの得意じゃない、本能で動く。』



「それでも毎回学年10位以内ってのがすごい腹立たしいっ！ムカつく！」



『静かに。ここ図書館。それともう美音には教えない。』



「ごめんなさい。」



『よろしい。英語は私も苦手だから、明日山ちゃんに教えてもらお。』



「山田先生？やった行く」








美音と勉強すると話してばっかだからなかなか進まないんだよね。





勉強会しようってなっても





勉強会という名のジャニーズ鑑賞会になる。





もう家で勉強した方がいいんじゃ…？






「あぁ進まない。もう家で勉強する？」



『うん。そうしよう。』







美音も同じことを考えていたみたいでここで終了。







そこから駅まで行ってお開き。






駅って今まで何かとあった場所だから、ちょっぴりドキドキ。





平常心、平常心。さすがにもう偶然では会わない。



そう言い聞かせて歩き始めた。






「あっのぉ」



『うぎゃ』






動きが止まる。




前も聞いた、この声。









「電車のお姉さん、ですか！」









浮所くん。





それに那須くん、龍我くん。





HiHiB少年のファンの方々、ここ、いすぎなぐらいいますよ？






『偶然だね、』



「お姉さんとまた会えるなんて嬉しいですっ」



『あは、じゃあ私もう』



「そこでいろいろ話しましょ！」






そう言って浮所くんが指すのは





瑞稀と涼くんと行ったカフェ。







やっぱり最近のジャニーズスキンシップ多いって、！






「さっ！」




『ええっうわ、』




そう言って腕を引っ張られる。







「ちょ、浮所！」



「浮所まってぇ、」

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