fighters story. 2

誰や ページ2

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連れてこられたのは


誰もいないドームの廊下。






7「お前、何考えてんねん」




「何って…」




7「お前は一体誰が好きやねん」




「…翔平が好、7「嘘つくなや！！」




「…っ！」





7「お前は何も分かってない



雄也の気持ちも、翔平の気持ちも
………卓さんの気持ちも」





分からない



卓さんの気持ちなんて。




「じゃあ、どうしたらいいんですか！」


7「甘えんなや！」



「っ！」





7「お前を1番
近くで守ってたんは誰や！」



7「お前をずっと
側で支えてたんは誰や！」









“ A、帰ろ ”





“ …お前は笑顔が1番似合うけん
ずっと笑っとけよ、な？ ”





“ …そうゆうとこ、可愛か ”





“ …そんなこと
言われたら期待するけん”








「……っ卓さん」





卓さんのことを考えると


無意識に涙が出て






「……卓さん、卓さん」






私、卓さんが好きなんだ



ずっと前から
卓さんしか見えてなかったんだ






7「よし、
それがお前の気持ちや」




コクっと頷いた私を見て





7「今から試合やけど行けるか〜？ (笑)」






なんて私の顔を
覗き込んで笑う遥輝さんは



いつもの優しそうな遥輝さんだ

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