【王騎】8 ページ8
買い物も終え、帰宅し夕食を食べている時
Aは明日からまた仕事だからと王騎に伝える
「お仕事は何を?」
「医者ですよ…これでも」
「見えませんねぇ?」
「よく言われます。まぁ、そういう事ですから、留守中お願いしますね。家のことはこの後ある程度教えます」
食後すぐにAは王騎を連れて家中を案内した
掃除機の使い方、冷蔵庫、レンジ、お風呂、その他細々とした事…
「実に便利な世の中なんですねぇ。こんな小さな箱にゴミが溜まっていくとは…こんな箱の中は常に冷えているとは…いつでもお湯が出てくる…ンフフ最高ですねぇ」
お風呂の説明をしている時に見た王騎の顔は
ある意味で恐ろしかった
感動を超えた何かが王騎の心の中で高ぶっているような感じだ
お風呂が好きなのかな?と思ったが、今聴くとすごく面倒なことになりそうな勢いの顔をしていた為、Aは聞かずにスルーした
夜、買い物で買った布団を敷いてやると…
配送にしようと思ったが、王騎がこのくらいなら持って行けますよと言うので、王騎に持ってもらって帰ってきた
王騎は布団の上に座り、じっとAをみつめていた
「な、なに?」
視線に居たたまれなくなって声を掛けると、王騎は突如勢いよく頭を下げ、胡座をかあたまま土下座のような格好をしてみせた
「あなたにとって私は怪しい男だった事でしょう。いかにあなたが恐怖したか私にはわかりません…。右も左もわからない世界で、元いた場所に戻れたとてその先は死でしょう、追い出したりせず、こうして置いていただける…出会ったのがあなたで良かったと思っています…感謝しています…」
改まって言われると、確かに不審者だと最初見たときは思い、怖かったA
しかし、こうして一日中一緒にいて分かったのはひどく真面目な男だということだった
ふざけた事を言うことの方が多いが、根は実に誠実で真面目な人なのだと…
王騎自身も分かっている通り、あの時の話の流れからすれば、嘘みたいな話だが
王騎はタイムスリップして、現代日本にやってきたのだろう
そのきっかけは恐らく彼のいた時代の中での死だったに違いない
どうしたら元の時代に戻れるのだろうという以前に、元の時代で彼は死んでいるのだ
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RUI(プロフ) - 凌さん» なかなか更新できず申し訳ありません!順次制作しようと思いますので、よろしくお願いします。( *´艸`) (2020年9月6日 11時) (レス) id: f01634fd46 (このIDを非表示/違反報告)
凌 - 李牧落ちありがとうございます。現代編も読んでみたいです。紫伯もお願いします。 (2020年9月6日 11時) (レス) id: 0f75895f1e (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - 凌さん» コメント、リクエストありがとうございます!李牧さんも素敵ですよね!現代と過去どちらがお好きですか? (2020年8月13日 23時) (レス) id: f01634fd46 (このIDを非表示/違反報告)
凌 - 李牧落ちでリクエストしたいです。 (2020年8月13日 16時) (レス) id: 0f75895f1e (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - もちろんです!また、お邪魔させてもらいます!リアルに夢主ちゃんと同じ位身長があり、職業はお医者さんではないですけど笑。自分と重ねて読まさせてもらいました。疲れていても家で王騎将軍が待っていてくれたらいいのにと本気で思ってしまいました笑。応援してます! (2019年9月17日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RUI | 作成日時:2019年9月15日 23時