君が心配 ページ6
バジオウはそう言うと、店内に入って行ってしまう
店内に戻ると楊端和がクックックと笑っていた
それに視線で非難すれば楊端和は笑うのをやめてバジオウに近づいた
「Aが変な男に誑かされると思ったのか？」
「端和様…」
「はいはい、全く。その年で初恋拗らせてる場合か？何だかんだ1年は見守ってるだけだろ？早く伝えたらどうだ」
「……。まだAは……子供です」
「もう21だぞ…言い訳にしては厳しいな」
そう言われてしまうとぐうの音も出ないバジオウだった
その頃、外ではAは騰から携帯の番号が書かれた紙を受け取り
日取りはまた今度…と遠ざかっていく騰の後ろ姿を見送って居た
「なかなか可愛らしいお嬢さんじゃぁありませんか」
「はっ、おっしゃる通りです」
「本当に社員証なんて落としたんですかぁ？」
「…落としましたよ、彼女の足元に」
「…貴方に目をつけられるとは、彼女も大変ですねぇ」
実を言うと、騰は今朝の電車で視線を感じたからAの方へ顔を向けたわけではなかった
同じ駅のホームで電車を待つAを見てから、ずっと付かず離れずの距離で観察して居たのだ
Aが騰を見たのには騰自身も少し驚いたが、正面から見るAはなんとも愛らしい顔をしていて
久し振りに胸に来るものを感じたのだ
「たまには電車出勤するものです。車の故障も、悪い事ばかりではありませんな」
「そのようですね、私も電車に乗ってみますか…」
「摎が怒りますな」
騰は今から重要な取引をしにいくと言うのに、頭の中はAをどこに連れて行こうかと、お酒は飲めるのかと、そんな考えでいっぱいだった
まぁ、そのくらいで騰がその取引を落としてしまうような人間ではない事を知っている騰の上司、王騎は、騰を咎める事もせず
コココココと笑い
貴方もまだ青いですねと呟いた
「Aっ」
「はい、バジオウさん、何か？」
「いや…菊の湯上げをしておいてくれ。今日は生花の注文が来ている」
「はい！わかりました！」
「それと、お前も挿すか？」
「良いんですか！？」
「前に見たアレンジ、よく出来ている。問題なく生花も任せられる」
Aは張り切って菊の湯上げに取り掛かる
「せーか、せーか！大仕事だなぁー！アレンジより確実に大きいもんね！さて、菊は…新聞紙にっと、茎を切って、この太さなら15から20秒くらいね」
ルンルンと湯上げし、あっという間に処理を終えるとさっそく生花の土台作りに入った
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RUI(プロフ) - bluemoonさん» レスありがとうございます！私の拙い文で喜んでいただけるとは、大変嬉しく思います！これからも頑張ってお話を生み出していきます！本当にありがとうございます！ (2019年8月6日 21時) (
レス) id: f01634fd46 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - RUIさん» もちろんです！通知がきたら直ぐ飛んでいきます笑。いつまでも待っていますので、是非とも宜しくお願いします。最近、ドキドキが少なくなってきましたので…。これからも応援してます(#^.^#) (2019年8月6日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - bluemoonさん» コメントありがとうございます！私も王騎将軍好きですよ！いつか王騎将軍も書きたいと思っています。その時は是非コメントよろしくお願いします。 (2019年8月6日 21時) (レス) id: f01634fd46 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - RUIさん» 初コメント失礼します。キングダムの現パロのお話し中々読めないので、楽しく拝見させていただきました。私は王騎将軍推しなので、副官の騰も好きです。騰の大人の包容力にキュンキュンしました。次の作品も楽しみにしています。また、コメントさせていただきます。 (2019年8月6日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - ぴのさん» 私の周りに騰大好きと言う人いないので、お仲間さんがいて嬉しいです！頑張って更新していきますね！コメントありがとうございます！ (2019年7月31日 5時) (レス) id: f01634fd46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUI | 作成日時：2019年7月26日 13時
