揺れる ページ20
「今日、終わったら時間あるか?」
「えっ、片付けとか、2日目の準備あるんで遅くなりますけど…」
「構わない。少し時間をくれ」
この流れは告白だろうか
そう思うAは、戸惑いはあるものの嬉しいとも思うが、困ったとも感じていた
それは、もし本当に告白だったとしたら
バジオウの気持ちになんらかの答えを出さないといけないという事
Aは自分勝手な考えをしていることに気づいた
騰が好き
けど、既婚者かもしれない
バジオウはとても優しいし、きっとバジオウは例えこのまま騰を好きでいる私ですら包み込んでくれるだろう
それで良いなら…良いんじゃないか?と…
何を馬鹿なことを考えているんだ
とAは頭を振ってかき消した
まだ告白とも決まったわけでもあるまい
もし、そうだとしても
私はその気持ちに100%で答えられるだろうか…
バジオウとの、この距離感が心地いいとも思うのに…
「わかりました、少し待たせてしまうかも知れません」
「あぁ、夕飯でもついでに行こう」
フッと笑ってみせるバジオウに、Aは少なからずトクンと胸が鳴るのを感じた
恥ずかしくなって注文を書いたメモを裏に持っていくと、同期や先輩後輩に囲まれる
「ちょっと誰?あのめっちゃイケメン!」
「先輩親しそうでした!彼氏さんですか!?」
「えぇ!?いや、あの人はバイト先の副店長だよ」
「え!てことは花屋さんの?植物を愛でる人に悪い人は居ない!その上イケメンだなんて!どんだけA羨ましいとこにいるのよ!」
ペシペシと背中を叩かれるAは痛いですと言いつつ、チャチャっとお茶とケーキを用意してバジオウの下へ届けに行く
「お待たせ致しました!後でで良いんで、感想お願いします!あと、投票も」
「投票?」
「来場者は5ポイントの投票資格があって、好きな出し物や露店、研究成果等に投票出来るんです。」
「ほう、どうやって投票するんだ?」
「大学に入るとき、受付でもらったパンフレットの裏表紙に切り取り線ついた所があります、それが1枚1ポイントで、各出し物の投票箱に1枚でも2枚でも好きな枚数入れてくれればオッケーです!ちなみに、当店の投票箱はあちらです」
Aは出入り口の内側に置いてある、カエルの口が開いた投票箱を指差した
バジオウへの説明が終わると、Aは大学の知り合いなのか、そちらの団体に呼ばれてその場から離れていった
そんなAをバジオウは目で追いかけては見つめるだけ…
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RUI(プロフ) - bluemoonさん» レスありがとうございます!私の拙い文で喜んでいただけるとは、大変嬉しく思います!これからも頑張ってお話を生み出していきます!本当にありがとうございます! (2019年8月6日 21時) (レス) id: f01634fd46 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - RUIさん» もちろんです!通知がきたら直ぐ飛んでいきます笑。いつまでも待っていますので、是非とも宜しくお願いします。最近、ドキドキが少なくなってきましたので…。これからも応援してます(#^.^#) (2019年8月6日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - bluemoonさん» コメントありがとうございます!私も王騎将軍好きですよ!いつか王騎将軍も書きたいと思っています。その時は是非コメントよろしくお願いします。 (2019年8月6日 21時) (レス) id: f01634fd46 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - RUIさん» 初コメント失礼します。キングダムの現パロのお話し中々読めないので、楽しく拝見させていただきました。私は王騎将軍推しなので、副官の騰も好きです。騰の大人の包容力にキュンキュンしました。次の作品も楽しみにしています。また、コメントさせていただきます。 (2019年8月6日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - ぴのさん» 私の周りに騰大好きと言う人いないので、お仲間さんがいて嬉しいです!頑張って更新していきますね!コメントありがとうございます! (2019年7月31日 5時) (レス) id: f01634fd46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RUI | 作成日時:2019年7月26日 13時