笑って欲しい ページ15
奥でシュンメンのしていた仕事を代わりにこなしている間
涙はポロリポロリと溢れてくる
「…も、止まってよ…」
「��シュンメン…これを…��A？」
何かを手に奥へとやって来たバジオウはシュンメンではなくAがそこに居ると気付くと、母国語をやめてAに話しかけた
「あっ。ごめんなさい…あの…」
「泣いてるのか…それでシュンメンと代わったのか」
何も言っていないのに、推測で当てるバジオウ
俯くAに近付き、溢れる涙を優しく拭ってやる
「どうした」
「…なんでも…ないんです…すみません」
「何でもないわけないだろう」
「だって、私事ですし…」
そう言って理由を言おうとはしないAを見て
バジオウは手にしたものを置くと、近くにあったアレンジに使って残った花を器用に編むと
花冠を作って見せた
「可愛いですね…」
「A、俺はお前には笑って欲しい。お前が笑っていないと、悲しくなる。誰がAを泣かせるような事をしたのかまでは聞かないが、俺はお前を泣かせたりしない」
「バジオウさん…？」
「俺の事、少しは見てくれ」
そう言ってバジオウは花冠をAの頭に乗せると、荷物をまた持ち、シュンメンのところへ向かった
思いもよらない言葉に、Aは驚き
涙は止まっていたが…今度は顔を赤くさせて俯く他なかった
バイト終わり、Aは騰からメッセージが来ていたのに気付き、アプリを開く
昼間はすまなかった
それを読むと、なんだか胸の中がザワザワとした
苛立ちに似たそれに任せて、Aは返信を打ち込んだ
ポコポコ
と着信を知らせる音がなる
騰はすぐに開くと、そこに書かれていた内容に驚き、すぐ王騎と摎の下へ駆け出した
「どうしてくれるんだ！」
「落ち着きなさい騰。一体どうしたんですか」
そういう王騎に、騰は携帯の画面を見せる
「奥さんがいるのに、いくらお礼とは言え私と2人きりで食事はダメですよ……ですか。深読みされてしまいましたねぇ」
「えぇ！？ご、ごめんなさい騰っ！！私…。でも私、貴方の奥さんは嫌。」
「摎…貴女一言多いですよ」
「あっ！」
摎の言葉に騰はわなわなと怒りに震えた
「お前のせいで私は、不埒な男という認識を持たれたぞ…」
「ごめんなさいぃいいいい！！！」
「落ち着きなさい騰。まず誤解を解くのが先でしょう。今度彼女を食事に誘い、そこに私たちも同席しますよ」
「そ、そうですね！王騎様名案です！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
RUI(プロフ) - bluemoonさん» レスありがとうございます！私の拙い文で喜んでいただけるとは、大変嬉しく思います！これからも頑張ってお話を生み出していきます！本当にありがとうございます！ (2019年8月6日 21時) (
レス) id: f01634fd46 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - RUIさん» もちろんです！通知がきたら直ぐ飛んでいきます笑。いつまでも待っていますので、是非とも宜しくお願いします。最近、ドキドキが少なくなってきましたので…。これからも応援してます(#^.^#) (2019年8月6日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - bluemoonさん» コメントありがとうございます！私も王騎将軍好きですよ！いつか王騎将軍も書きたいと思っています。その時は是非コメントよろしくお願いします。 (2019年8月6日 21時) (レス) id: f01634fd46 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - RUIさん» 初コメント失礼します。キングダムの現パロのお話し中々読めないので、楽しく拝見させていただきました。私は王騎将軍推しなので、副官の騰も好きです。騰の大人の包容力にキュンキュンしました。次の作品も楽しみにしています。また、コメントさせていただきます。 (2019年8月6日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - ぴのさん» 私の周りに騰大好きと言う人いないので、お仲間さんがいて嬉しいです！頑張って更新していきますね！コメントありがとうございます！ (2019年7月31日 5時) (レス) id: f01634fd46 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：RUI | 作成日時：2019年7月26日 13時
