04-15.-HC- ページ15
嬉しかった。
単純に純粋に、嬉しかった。
美咲がヤキモチをこんなに早く表現するなんて思ってもいなかったから。
やっぱ俺には、前の恋より素直なんじゃないか？
「おっぱビール飲むでしょ？さっき買ったよ」
「あーー……うん。」
「何よー禁酒でもするつもりだったの？」
「いや」
飲むという事は車に乗って帰らないという事。
必然的にここに泊まると言う事。
リョウクには朝帰りなのか曖昧な返事をして出てきたけれど、
俺は泊まるらしい。笑
もちろん美咲のペースに合わせたいが、
好きって気持ちがこちらに向きつつあると分かった今、
俺の効かないブレーキがどこまで速度を落とせるかどうか。
前にも美咲には、前回の朝帰りとは訳が違うぞと忠告してあったし。
それなりに分かっててのお泊まりなんだろうな？
「ハイ」
「サンキュ。お前も？」
「うちで飲むならすぐに横になれるし良いかなって^^」
「弱いんだから程々な」
「「乾杯」」
俺は缶ビールは、hi●eよりC●ss派。
分かってるな。うん。
美咲が作ってくれたチヂミはリョウクの味を凌いだ。
俺の中でリョウクはかなり上位だったのに。
海鮮とニラの比率が理想的。
「おっぱ…改めてだけど」
「なんだ…？」
「わ、私なんかでいいの？自分で言うのもアレだけど、突拍子もないし、普段はそんなに女の子らしいわけでもないよ」
「俺はサバサバしてる女の方がいいし、突拍子もないのも俺の前だけだろ？」
「た、確かに…」
「俺には出しやすいんだよ、自分の感情を。それは合ってるって事でもあるんじゃないか」
美咲は普段から周りを見て、しっかり状況を読めるタイプの女。
突拍子もないのは、恋愛や…夜に関してだけだ。
それを見せるのは俺だけだろ？
ある意味、美咲もVIP待遇なんだな。笑
「今日は帰らないというか、酒飲んだし帰れないけれど、お前次第でな」
「おっぱ家呼ぶなら覚悟しろって前に」
「まあな。でも…気持ちを整理するのを最優先にしろよ」
「おっぱ…」
キュヒョナの事が吹っ切れたわけじゃないんだろ？
片思いだったとしても、叶わなかった事も、忘れたい事もあるだろうし。
「冷蔵庫開けるぞ」
追加のビールを取ろうとキッチンへ立ち、
ビールを1本持って振り返ると、
甘い香りが俺をかすめて、
気がついたら美咲が俺の胸元に顔を埋めていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 615人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「KPOP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぃ(プロフ) - eriさん» 美咲あのままだとかわいそうだったので、、、笑 良かったです！ (2020年6月30日 21時) (
レス) id: 8a20d7ee05 (このIDを非表示/違反報告)
eri(プロフ) - みんな幸せで良かったですー！ (2020年6月30日 21時) (レス) id: c67d7f4d06 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みぃ★
| 作成日時：2020年6月1日 11時
