すとぷりBL短編集

一方通行(るぅころ) ページ5

ころんside


「そうだよ、女だけど…？なんか問題ある？」


その発言に、涙が出そうになるがグッとこらえる。

「僕と付き合ってたんじゃないの？僕の事は遊びだったの？」


「ごめんね、ころんには最初から興味ないの。告白されたからとりあえず付き合っただけ。」


"最初から"？
あんなに…あんなに好きって言い合ったのに


「…もういい。出てって。出てってってば！！」


出ていかないで、置いていかないで。

内心はそう思ってた。


「出ていくに決まってんじゃん」


行かないでよ
さとちゃん、お願い


そんな願いは届かず、さとみくんは背を向けてこの家を出ていく。



リビングに戻るとさとみくんと一緒にやったゲームとかさとみくんの服が嫌がらせのように置いてある。


さとみくんの服に抱きつく。


愛しい匂いがして、涙がとまらない。


もう、だめだ僕。

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