【イナイレ】まねっこ . 【エイリア編】 (ページ10)

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ﾄﾞｽﾝｯ

円堂君が持ちあげかけたボールを落とすと凄まじい音が鳴り響いた

「お、重い…
　こんなものを軽々と蹴っていたのか…」

音からも想像できるがそれを直に持った円堂君は誰よりも衝撃を覚えていた

宇宙人はこれを蹴っているの…？

私以外のみんなは宇宙人がこのボールを蹴っているのを見たことあるものの
私はそれを見たことがなかったためこんなに重そうなボールを蹴っている姿を想像することが出来なかった

みんな衝撃で何も言えずに突っ立っていた

「全員動くな !」

突然真っ黒なスーツに身を包んだ10人の大人が橋の上に並んでおり
その中の大柄な男性がこちらに向かって声を上げた

「もう逃がさんぞ
　エイリア学園の宇宙人 !」

みんな戸惑っているようだった
もちろん私も例外ではない

大柄の男性が橋からこちらへ駆け寄って財前総理の居場所を聞き出そうとしそれに対して円堂君は宇宙人であることを必死に否定するがその黒いサッカーボールが何よりの証拠だと言って円堂君の言葉に耳を傾けようとしなかった

円堂君と男性が声を張り合っていると橋の上に残っていたスーツの人たちが続々とこちらに向かってきた

風丸君が宇宙人だと断定されたことに対して批判をした頃

「宇宙人はどこだ !」

と声が聞こえてきた

小走りでこちらに向かってくると円堂君の前に立ちじっと顔を見つめた
そして雷門イレブンのメンバーをざっと見て少しの間何か考えているようなそぶりをした
ハッとしたような表情をして何か納得した顔になり口角がニッと上がった

私は彼女の仕草にいくらかの違和感を覚えたが、
その違和感が何なのか特定することはできなかった

今度は赤髪の女の子が雷門イレブンを宇宙人だと断定したことに対して
雷門イレブン一丸となって反抗するもその姿が益々怪しいと言われ、円堂君と女の子の宇宙人だ! 宇宙人じゃない! という言い合いを始めたかと思えばなぜか宇宙人でないことをサッカーで証明するという手筈になった

…なぜサッカー？

そう私の頭の中に浮かんだ考えたがそれは夏美ちゃんにも同様だったようだ

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