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誰もが得点を確信した
しかしボールはゴールポストへとあたり外れてしまう
シュートを外したことでエイリアのボールになるも再び鬼道君がパスをカットする
そのまま風丸君と豪炎寺君へとパスを繋げ 炎の風見鶏を放つ
しかしまたもや外してしまう
豪炎寺君が2回もシュートを外したことに誰もが驚きを隠せずにいた
豪炎寺君がシュートを放つ直前の視線はあの怪しげな3人組に向いている
あの3人組と何かあるのか..
横に座っている瞳子さんもそのことに気づいているようだった
13−0になって前半は終了した
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ハーフタイム
鬼道君がみんなを集めジェミニのパス回しの法則性について説明し始めた
そんなことに試合の中で気づくことが出来るなんて
フィールドの外から見ていても私は気付くことが出来なかった
観察眼が優れていると自負があったがなんだか恥ずかしくなった
私もまだまだだね もっとよく観察していかなきゃ
「甘いわね」
私含めみんなが鬼道君の話に感心して耳を傾けていると瞳子さんの厳しい声が聞こえてきた
監督も気付いていたんですか と問う秋ちゃんに対して 見ていれば分かります とまた厳しい発言
秋ちゃんの眉が下がった
「あなたたち今自分がどんな状態だか分かってるの？」
攻撃パターンが分かっただけじゃ敵う相手ではない、とバッサリと切り捨てた
それは確かに私も同意見だった
スピードもテクニックも何もかもが相手を下回っているのだ
「じゃあどうしろっていうんですか」
とアドバイスを求める円堂君
他のメンバーも不安で満ちた目を向ける
「DFを上げたほうがいいんじゃないかな
全員で攻撃に徹してさ」
ヒョコっと瞳子さんの後ろから顔を出すとあの時のようにみんなの視線が突き刺さった
「そんなことして抜かれたら終わりじゃないか !」
風丸君が声を張り上げる
鋭い視線が刺さるようで体が痛い
「だったら 抜かれないようにすることね」
頭上から瞳子さんの声が聞こえた
それだけを言うとベンチに戻ってしまった
また 助けてもらっちゃった
瞳子さんがベンチに戻ると瞳子さんに対する批判がちらほらと聞こえてきたが円堂君のフォローのおかげで険悪な空気には至らなかった
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作者名：なついろ | 作成日時：2020年2月26日 4時
