【イナイレ】まねっこ . 【エイリア編】 (ページ19)

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「10人しかいないお前たちに我々と戦う資格はない」

学校は平気で破壊するのにそーゆーとこは気にするのね...
しかもメンバーが減っちゃったの君たちのせいなんだけどなあ
不思議な奴

レーゼが言い放った言葉に対してなんとも暢気な感想を浮かばせながら壁山君の後ろでジッとしていると塔子が‘11人目ならここにいる’と前に飛び出しスーツを剥いだ

スーツの下からは新品の雷門ユニフォーム

…雷門ユニフォーム？
え？私まだもらってな、あれ？？

チラリと瞳子さんの方を見るとすぐに目を逸らされた

まだ勉強期間ってことにしときなさいってことかな

真意は分からないけれどそう思い込むことにした
だってそうじゃなかったらちょっと悲しいもんね

円堂君は自慢げな表情になる
‘サッカーしようぜ’とでも言っているようだった

一度負けた相手に対しても引け目を感じていない雷門イレブン
それぞれが勝つ気満々でいるのが表情から見て取れる

私はまだエイリアがどんなサッカーをするのかもわからないから何とも言えないけど世間であんなにも騒がれている彼らに勝てる未来が全く見えていない

そんなこと口に出すことはできないのだけれど

「今度こそ俺たちのサッカー見せてやろうぜ !」

「おう !!」

どんよりとした雲空の下で大きな声が響いた

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みんながフィールドに立つ
それはつまり今の私は誰の陰にも隠れていないという状況を指す

マネージャーの背後に、瞳子さんの背後に、と考えたけれど行動に移すのが少し遅れた

バチッとレーゼと目が合った

やっぱりどこか懐かしい
けれどまだこの懐かしさがどこからきているのか見当もつかない

レーゼは何か反応を示すわけでもなくじっと私の目を見つめていた

先に視線を外したのは私の方だった

彼の真っ黒な瞳に吸い込まれてしまいそうで
これ以上目を合わせてはいけない
そう感じた
理由は分からなかった
けれど、なんとなく、本能的にそう感じたのだ

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