【イナイレ】まねっこ . 【エイリア編】 (ページ14)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:6,739 hit

.. ページ14

.

ハーフタイムが始まるとマネージャー陣は次々に試合内容を誉め始める
‘1人少ないと思えない’‘大人と互角にやり合えている’…
確かにどれも間違ってはいない

間違ってはいないけど、このままじゃ勝てない

「風丸君、染岡君、それと壁山君、
　ちょっと休んだほうがいいんじゃないかな？」

10人で戦っているメンバーに対してそう声をかけるのは何だか気が引けたが試合に勝つためそのためにはこれが一番いい方法だと確信した

みんなの視線が突き刺さる
体が強張る

「そうね、3人はベンチに下がってもらうわ」

みんなの視線が私から離れ、瞳子さんへと集中する

ふぅ.. と小さく息を吐いた

人の注目を集めることに慣れていないわけではない
だけどあんなに強いまなざしを至る所から受けるには私のメンタルはまだ弱かった
瞳子さんが私の意見に賛成してくれたことで心が軽くなった

‘3人をベンチに下げる’という瞳子さんの判断にみんなわ困惑しているようだった
さらに

「空いたスペースは残りのメンバーでカバーして。
　よろしくね」

なんて言葉足らずにもほどがある指示
言わずもがな反対の声が聞こえてくる

いや下げる理由くらい教えてあげなよと思ったけど
きっと瞳子さんは選手だけじゃなくマネージャーのことも鍛えたいのかな
なんて勝手に深読みをして瞳子さんの説明不足を私にカバーするよう求めてくる視線の主に眉を下げて微笑む

「大丈夫鬼道君ならすぐにわかるよ。
　後半も頑張ってね」

.