【イナイレ】まねっこ . 【エイリア編】 (ページ11)

今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:6,736 hit

.. ページ11

.

「A」

瞳子さんに手招きされ寄っていくと分かっているわね？と私以外の誰にも聞かれないよう小さな声で囁いた

「うん、大丈夫」

メモ帳とペンを取り出して笑顔で頷いた

私の特技..と言っていいのかは分からないけれど、得意なことはモノマネ
基本的には見るだけで出来るようになるけどそれは私の記憶に残っていればの場合
記憶がなければ再現できないし曖昧だと成功率がグンと低くなってしまう

雷門イレブンのことはサッカー好きの父がいる影響でFFでの試合映像を時々目にすることはあったが
集中してみているわけではなかったため正直言って記憶は曖昧だった

10人しかいない雷門イレブン
端から見れば圧倒的不利だった

「七瀬」

鬼道君に名前を呼ばれる

…んん、下の名前で呼んでほしいって言ったはずなんだけどなぁ

大方1人足りない分を私で補おうとしたのだろうが
今の私は何もできないいわば‘お荷物’なのだ

それに、私まだユニフォームもらってないしね

「うーん、ごめんね鬼道君
　今はまだちょっと」

と眉を下げ気味に手を合わせると鬼道君は不思議そうな顔をした

「とりあえず君たち10人の思うようにやってみて。
　まずは‘雷門イレブン’がどんなサッカーをするのか見てみたいわ」

瞳子さんかわし方上手いなぁ

と感心していると鬼道君やほかのメンバーもみんな納得したように作戦を考え始めた
作戦を立てている様子を見ると鬼道君がチームの中心であることが容易に分かった

「俺たちのゴールはお前が守ってるんだ。
　安心して攻撃に集中できる」

鬼道君はニヤリとしながら円堂君を見ながら言った
そしてチーム全体を見回して賛同を求めるとみんなが頷いた

…円堂君、すっごい信頼されてるんだなぁ
少し、見習ってみようかな

私のペンを握っている手に力が入った

.