【コロイカ】意味がわかると怖い話。《3》

隣人 ページ4

語り手；ゲーダー


念願の一人暮らしを始めた。

立派ではないけど俺の城。自由って最高！

…だけどひとつだけ気になることがある。

３ヶ月たつが隣の住人を見たこと無い。

たしか入居してるって不動産屋が言ってたけど…。

なんか気味が悪いな…。

更に気味が悪いことに夜中になるとその部屋から女の押し殺したような笑い声が聞こえる。

毎日決まって３時ぐらい…ヤバイ女でも住んでんのかな？

ある日体調が悪く大学を休んでいたら不動産屋が新しい客を連れてきたのが窓から見えた。

そこで隣の入居者についてちょっと聞いてみた。

『ああ、隣は君と同じ歳の男の子だよ。同じ大学の子だったよね？多分今いるよ』

俺は思いきって挨拶しに行くことにした。

「こんにちはー、隣の者ですけど…」

『はーい、なんですか？』

(お、いた！)

出てきたのは普通の男だった

「いやー、なんか越してきて一度も会ってなかったんで…なんか不動産屋から同じ大学とも聞いたんで…」

『ああ、君も○△大学なんだ、これから宜しく！俺いつも遅くまで居酒屋でバイトしてるからあまり家に居ないんだよ』

(なんだ、そういうことかｗ)

俺たちは他愛も無い話をした

「そういやあ時々女の子の声するけど…」

『ああ、彼女同じバイトなんで一緒に仕事入った日は時々終わってからこっちに来てるんですよ』

(マジか！うらやましいなあ…)

「ふーん、そうなんだ。じゃあ彼女さんに宜しく」

『もし良かったら、今度一緒に部屋で酒でも飲みましょう！そっちの彼女が来てる時に』

(ちくしょう…俺彼女なんかいないよ…)


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解説


文字数無いので早速解説！


ゲーダーくんは3ヶ月見たことがなかった隣人と、


遂に打ち解けることに成功しましたが、


妙なことに気づきませんか?


「夜中になるとその部屋から女の押し殺したような笑い声が聞こえる」

「毎日決まって３時ぐらい…ヤバイ女でも住んでんのかな？」

『一緒に仕事入った日は時々終わってからこっちに来てるんですよ』


隣人さんがいない間も、女が部屋にいますね？


まぁ彼女さんストーカー説もありますが…。


更にこっちも読んでみよう。


『今度一緒に部屋で酒でも飲みましょう！そっちの彼女が来てる時に』


ゲーダーくんに彼女がいると思っている？


隣人さんもゲーダーくんと同じ、


女の人の声を聞いているのでは？


もしかして…。


壁の中に、いる。

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