意味が分かると怖い話No.2【鬼滅の刃】

アイスピック【後藤】 ページ14

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「なぁ、後藤。
最近、近所で起きた殺人事件知ってるか？」






あ？なんだ急に






「ん、あぁ、、そりゃこんな小さい街で殺人事件があったんだから知ってるに決まってるだろ。
逆に知ってないやつなんているのか？」







「ははっ、そりゃそうだよな
それでよ近頃の警察は何してんのかね〜
税金で食わせてもらってるのに、ろくな働きしねぇんだからとんだ穀潰しだ。」







そんなボロクソに言わなくても…


そう言葉を発そうとしたが、飲み込んだ。






「んでよ、若い女が死んだ原因がアイスピックで滅多刺しだったんだとよ
しかも普通のアイスピックじゃない、
業務用の三本歯のやつでたぜ？
怖ぇだろ？」





「あ、あぁ、そうだな。」






「お前の言った通り、ここは小さな街だからどこ行ってもその話で持ち切りだよ。
マスコミもかなり大きく取り上げてる。
滅多にねぇニュースだから無理もないけど、
恐怖を煽るだけ煽って無責任なもんだよな〜」






無言で友人の話を淡々と聞く。





「うちのばぁちゃんな、
可哀想なくらい怯えちゃって、毎日何時間も仏壇の前で手を合わせてる。
なのに警察ときたら、まだ凶器すら判明してないんだとよ。








全く馬鹿にしてるとしか思えねぇよな」









俺はその後、友人と別れてすぐに
生まれた子鹿みたいに足をプルプルしながら、警察に電話をした。

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