オレンジ【菜花黄名子】 (ページ6)

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五話ページ6

「え・・・？」

きっと昨日のことだろうなんて思っていたら
予想もしない答えが帰ってきた

「あ、嫌だったらいいやんね・・・」

黄名子は少し苦笑いをして私に言った

「ううん、誘ってくれて有難う
布団たたんじゃったから行こうよ！」

「有難うやんね＾＾」

黄名子はうっすら笑って着替え始めた

そういやまだパジャマだったな・・・ｗ

黄名子は黒、私は白のワンピースに着替え外に出た

外に出てしばらく歩くといつもの所についた

いつもの所とは海のすぐ近くの今はもう使われていない赤錆びた線路沿い

昔電車が通っていたらしい

「ここにくるとおちつくっていうか・・・」

黄名子がそう呟いた

「うん・・・」

なんか分かる

「とおっ」

黄名子は近くにあった石を海のほうに投げていく

ﾀﾝﾀﾝﾀﾝﾀﾝ

石はリズムよく海をはねていく

ﾎﾟﾁｬﾝｯ

「あ～惜しい!もうちょっとで５回いったのに～」

「黄名子うまーい！ｗ」

二人は顔がくしゃくしゃになるほど笑った

「ふぅ・・・こうしてる時間って幸せだな・・・」

黄名子は遠くの島をみながらそう言った

・・・黄名子嘘だよね?
いま黄名子は自分が明日連れて行かれる遠くの島をみながらいっている

幸せって嘘つかないでよ・・・

「A！今度はあっちいってみるやんねー！」

「わっちょっとまってよぉ～」

先に走る黄名子だけど私を待ってくれる

さくせいちゅ