オレンジ【菜花黄名子】 (ページ4)

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三話ページ4

遊んでいると空がオレンジ色になってきた

「オレンジ色になってきたし、Aそろそろ帰るやんね」

「うん」

黄名子が私の手を握り締めて歩き出す

もうちょっと遊んでいたかったな

その日の夜

夜中に目覚めてしまった

トイレがしたくて起きてしまったけれど
私は夜中に一人でトイレにいけなかった

だって怖いんだもん((

なので隣にいる黄名子を迷惑だけど起こすことにした

「なに・・・？A・・・」

「あの・・・トイレ怖いからついてきてくれない？///」

この年でそういうのは少し恥ずかしいかった

「分かった、ついていくやんね」

黄名子は目をこすりながら布団から起き上がった

本当黄名子は優しいな

二人で廊下を歩いていると部屋から話し声が聞こえた

この声は・・・お父さんとお母さん？

「黄名子とAこれからどうしようか・・・」

お父さん・・・？

「この島では双子は忌み嫌われてるから一つ所に住ませておけないわ・・・」

お母さん・・・？

「考えたんだけど・・・明後日黄名子の方をあの孤島に連れていかないか・・・？」

「そうするしかないわね・・・」

黄名子・・・？

孤島・・・？

嫌われてる・・・？

脳内がごちゃごちゃしてる

黄名子をみると顔が真っ青だ

部屋から出ようとしたお父さんがドアをあけた

「黄名子とA！？いつからそこに・・・！？」

「今の話聞いてたの・・・？」

私は黙ってうなずく

「・・・話してた通り二人は一つ所に住ませておけないんだ
申し訳ないけどそうするしかないんだ・・・」

お父さんは悲しそうな顔でこっちをみる

「黄名子・・・ごめんね・・・」

今にもなきそうな顔で黄名子を見るお母さん

黄名子と暮らせない・・・

明後日には黄名子が・・・

そんなの・・・ｯ