最強の姫は忌み子と呼ばれて【白猫プロジェクト】 (ページ10)

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7話ページ10

私だって、治したかった。だけど、家に運ばれたときには虫の息で、それから1分もしないうちに死んでしまった。

「でもね、お母さんたちは、最後に素敵なものを残してくれたの。……みんなは、無のルーンって聞いたことある？」

全【ない。】

「でしょうね。無のルーンは、そのままだと何も効果は無いの。でもね、大切にすればとても不思議なルーンに変わる。」

将コ【そ、そんなルーン、聞いたことがないぞ】

「私の家系に代々伝わってきたものだもの。実際、この武器に着いている、この月をかたどった物があるでしょ？これは、月のルーン。私の無のルーンから生まれたの。無のルーン、及び無のルーンから姿を変えたルーンは、主が死んだときにまた無のルーンに戻り、後継者の手元に行く。」

星たぬ【ど、どういうこと？】

「主が死ぬまで、ずっと一緒。どんな手を使っても、主がﾀﾋぬまで離れない。主が死んでも後継者の元へ行く、の繰り返し。その血筋の者が消えたら、無のルーンも一緒に砕け散る。」

ガル【そんな凄いものをリリィは持ってるんだね。】

「生憎、このルーンが出来てからは二重人格出てきたし、前よりも強くなったけど。」

グ【それでも凄いぜ！】

「ありがと。」