意味不明なんてなんとでも。【rtrt】 (ページ1)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:912 hit

第一章『不思議な本と出会い』#1 ページ1

"この世界は意味不明な言葉から始まって、意味不明な言葉で終わる。"

『…なんて、冗談でしょ。あーあ。やっぱ本ってデマカセが多いよなー。』

本で勉強でも…と思ったが、こんな事があっては勉強をしようとならない。
もしかしたら、参考書もデタラメかもしれないし…

現実的な本って、よくよく考えればない気がする。
現実的な世界線で、現実的な名前で。
…なんて、漫画だけか？漫画以外だったらありそう。

異世界転生とか、やってみたいけど出来ないものだ。
だってそうだもの。死んだらそこで終わり。
また来世を目指すしかない。…その来世も運ゲーだ。
顔が良くなるか悪くなるかとか、親が良いか悪いか、とか。

そんなん、産まれてみなきゃ分からない。
だから人生は運ゲーなんだ。うーん。なんだかそんな気がする。
そんな風に語ってみるけど、死んだ世界がどうなってるかなんて死んで見なきゃわからないよな。

…この世界って、なんでもやって見なきゃ分からないのだろうか。

「…あの。」

だとしても、何かやって見なくても分かるものがある気がする。
…いや、考えてみると無くないか…？

「…あーのー！！」

『うわっ！…ってなんですか…』

何故私に話しかけてきたのかは分からないが、何か用がある事だけは分かる。

「…挨拶って、してますか？毎日。」

…は？
え、私達って初対面だよね？初対面でそんな事聞く？

『…いやぁ。分からないです。してるのかな、毎日。』

そんな事をテキトーに言ってみると、目の前の人は笑顔になった。

「そうですよね！毎日も出来ない！うふふ。やっぱそうだったんだー！」

目の前の人は、そんな事を言いながら去ってった。

…なんだったんだ？あの人。