【銀魂】ただいま、愛くるしい人よ

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夜も更けて


私は晋助さんの帰りを待っている




昼間にさっちゃんから提案されたことを頭の中で復唱するが


緊張して胸が張り裂けてしまいそう




そんな中、帰ってきた音




私はいつも通りと平然を装って


彼の元へと向かった






『おかえり、なさい』



『……あァ』




鞄諸々受け取って


晋助さんの後ろに続く




スーツを脱いでワイシャツ姿になった彼に


私は後ろから腕を回した





『晋助さん


あの、今日は……』




恥ずかしくて、顔が見れない



だから後ろからにしたが


反応が見れないのは難点だ





彼の苦い匂いと、落ち着く匂いが鼻いっぱいになり


くらくらしてしまう






『………風呂に入る


その後は会社に戻らなきゃいけねェ』





だから無理だ、と遠回しに言われる



会社に行くと言っても


単なるこじつけに思えてしまった




自分が馬鹿馬鹿しくなり、直ぐに手を離す





『お風呂の、用意をしてきますね』




部屋から飛び出して、お風呂場へ直行する




浴室を温めようとシャワーを出すが


鏡に映る私は、酷い顔をしていた





拒否された


拒まれたんだ、夫に








………好きな、人に

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