よん 澤村 side ページ4
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初めて見た時は 、不良かと思った 。
ピアスを沢山つけて、開いた襟元からは傷口が見えた。
無表情だし 、あまり目を合わせようとしなかった。
正直 、問題児になるんだろうと思って、少し苦笑してしまった。
杠葉「 杠葉 A です 。前は兵庫に住んでて、バレーやってました 。ポジションはリベロです 」
聞きなれない関西弁。
少し低くて掠れ気味の声だった。
杠葉「 …… よろしゅうお願いします」
人を寄せつけないオーラ、的なのを纏っていた。
同じ2年でも 、リベロでも 、先輩である自分たちでさえ1歩引いてしまうような雰囲気。
それはプレーもだった 。
杠葉「 …… 」
ただ黙々と、打たれたボールを腰を低くして返す姿は、誰も何も言えなかった。
どれだけ強いボールだろうと、一瞬顔を顰めてもすぐ拾ってしまうのだから。
こいつは烏野の大きな戦力になるんだろうな、と直観的に思った。
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杠葉「 ちわっす、大地さん 」
「 おお 、杠葉。どうだ、最近は 」
杠葉「 別に変わりはないですよ。GW合宿前にはちゃんと戻れます 」
「 そうか、よかった!
1年に面白いやつが入ってきたんだよ。
お前が好きそうな奴いるし 」
杠葉「 おもろいやつと好きそうなやつ 」
ぶふっ 、見るからに顔顰めてる 。
杠葉「 まあ …… 明後日明明後日くらいには戻ります」
「 おう!みんな待ってるぞ!!! 」
杠葉「 はい 」
こいつが戻ってきて 、旭も西谷も戻ってきた。
影山と日向も機能すれば 烏野は ……
「 全国 …… ! 」
夢の舞台に立てる。
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作者名:せる | 作成日時:2020年3月3日 23時