兄の威厳を守るために審神者になったけど… (ページ49)

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おにぃちゃんページ49

千夏side

父「だから、頼もうあいつのことを守って欲しい、それはお前らにしかできないんだ。守るということを俺はできなかったから」

離れに人がいることに驚いてしまって、ついついそっと扉を開けようと思ったんだ。

けど、珍しくバカ親父が、なんかしゃべってて、中の空気は静まりかえっててとてもじゃないけど、開けられなくて話に耳をそばたててた

お兄ちゃんの秘密、兄妹なのに知らなかった

お兄ちゃんの命が、あと3年

つまり、お兄ちゃんといられるのもあと3年しか無いんだ

『ふぇっぐ、、、うぅ、、』

私何で泣いてるんだろう

何でこんなに悲しいんだろう

何で、、、

こんなにも悔しいんだろう

薬「外に誰か？」

『ひっぐ、、、ふぅぅ、、、』

ギュッ

誰かに抱き締められた

兄「うぅ、、、ごめん、ちーちゃんにも、話すのが怖くて言えてなかったんだ。本当に、俺は兄失格で、主失格だなぁ」

ふわふわと、優しく優しくお兄ちゃんが頭を撫でてきた

『ふぇっぐ、、うっ、、』

兄「本当にごめんな」

『おにぃちゃん、どこにもいかないでよ、ずっとちーちゃんのおにぃちゃんでいてよ』

兄「それは、、、
無理なんだ、あいつとの約束だから。守らなくちゃダメなんだ」

なんでそんなこと言うの？

千夏は嫌い？

大狐様の方がいいの？

みんなもおいてっちゃうの？

約束ってなぁに？

薬「大将、何でダメなんだ？」

『この約束を守んなきゃ、また生贄が、必要になっちまうんだよ！！
そうやって町民が、減るのはもう嫌なんだ！！！』