消えたがり 【3年A組】

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茅「あんたたちに何が分かんの！？

澪奈の……何が分かんの！？


澪奈はいつも凛としてて、結局薬 物だってやってなかった！

なのに情報に踊らされて、彼女を追い詰めたのはあんたたちじゃない！


……なんで死んでまで澪奈が悪口言われないといけないの！





許せない…

ぜっったい許せない！」






びっくりした…

茅野さんがこんなに大声で、クラスの人に立ち向かっていくなんて思わなかった


…勇敢、なんだな…




私はただ、黙っているだけ



…最低だね、私


ごめんなさい…景山さん







茅「けど…1番許せないのは私だ…




私は……澪奈をちゃんと見てなかった……





先生の言う通り、澪奈が手紙を書いたのは、ちゃんと意味があった 」









茅野さんは手紙を取り出した




茅「 “ さくらとは友達になれない ”

滲んでるの、“ なれない ”の文字が澪奈の涙で滲んでるの…


手紙を書いたのはきっと、違うんだよ、って伝えたかったから



本当は、ずっっと友達だよ、って



伝えたかったから…









……私はそれに気づこうとしなかった


……気づかないふりをした



怖かったから



私も澪奈みたいに、みんなに無視されるのが怖かったから」







「さくらってわかる?」
「茅野…さん…?」
「そうそう!」
「茅野さんが…どうしたの?」
「ちょっと変わってるけど、いい子なんだ」
「そう…なんだ…」
「Aも仲良くなれるよ」
「ど、努力…します…」
「ふふっ、私も手伝うからね」





わかるよ、無視される怖さが


今はどうでもよくなっちゃったけど、私も最初は怖かったから








茅「私は、澪奈のSOSを踏みにじった



澪奈が自 殺したのは_______________私のせい。



私のせいで、澪奈は命を絶った


……ごめん

ごめんね……澪奈…」





柊「……それがお前の答えか？



“ お前のせいで景山澪奈は死んだ ”

そうだな？」









茅「はい」




違う…違うよ…


だって景山さんは、茅野さんのことを話すとき、すっごくイキイキしてた




言わなきゃ、真実を







でも怖い








でも…ここで変わらなきゃ…





「A、ありがとう」





私はまた、大事なものを失うんじゃ…









「ち、違います…」

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