頼み ページ12
ーゼンside
俺はいま、ユキとセナと出会った場所にいる
あぁ、鮮明に思い出せるユキの姿
あの木のところに倒れてたんだっけ…
あの日は綺麗な月が出てたんだ
ユキは何か言っていたけれど、それは風に攫われて聞こえなかった
どこか、自分のことを遠くから見ているようなユキにかける言葉が見つからなくて、それでも彼女を見放したくなくて、この茂みに隠れてたんだっけな…
俺がそんな物思いにふけっていたときだった
セ「やあ、小さかった第二王子殿
思い出してくれたんだね？僕とユキのこと」
ゼ「あぁ、忘れてたのが不思議なくらい、鮮明に思い出せる。
あのあと、ユキは裏稼業の道に進んでしまったのか…？」
セ「進んだというのは正しくないね
僕が進ませたんだ。
幼い彼女には選択肢なんてなかったから、僕が勧めた道をまっすぐに進んでしまったのさ」
セナはそういうと顔を歪めた
セナが彼女を大切に思っていることが伝わってくる
セ「第二王子、あなたに頼みたいことがある」
ゼ「なんのことだ？？」
セ「………ユキを助けてやってほしい」
ゼ「？？？？？」
セ「僕は命を狙われている身なんだ、色々あってね。まぁ過去の落とし前みたいなものだから、僕自身はそれでも構わない。けど、ユキは1人じゃダメなんだ…」
ゼ「なら、セナがそばに…」
セナは黙って首を横に振った
セ「僕じゃ彼女を救えない。彼女は忘れてしまっているんだろうが、過去に深い傷がある。僕は戦うことで彼女の傷が癒えることを願ったが、ダメだったんだ。
ゼン殿下、彼女をあなたに頼みたい」
ゼ「………わかった。ユキを必ず救ってみせる。
そして、セナ、あなたも救いたい」
少しセナは目を丸くして、優しく微笑んだ
セ「そんなこと言ってくれるなんて、君はやっぱりいい王子だね。あのときにユキを預けてしまったほうがやはり正解だったかな」
ゼ「いや、それは違うな」
セ「…？」
ゼ「今のユキはセナといることで、あるわけだろう？あの日のセナの選択を否定することは、今のユキを否定するのと同じだ。俺はそれは認めたくない」
自分勝手な解釈だとは思ったが、言いたくなって言ってしまった
セナは空を見上げていた
セ「君ほどの王子に出会ったことは無いな
ありがとう、ゼン」
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バボちゃん(プロフ) - SAKURAさん» そんな風に言っていただけるなんて…！！ありがとうございます！ (2018年11月6日 1時) (
レス) id: 2d305e15ee (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - いいお話です！涙が……止まらないくらいです(泣) (2018年11月5日 21時) (レス) id: 400685af0e (このIDを非表示/違反報告)
バボちゃん(プロフ) - 天泣tenkyuさん» お久しぶりです。実は、削除の正しいやり方がようやくわかって、作品を消すことができました！何度もメッセージ頂いて本当にありがとうございました。お返事不要です。失礼しました^ ^ (2018年10月9日 23時) (レス) id: c4fdaca88b (このIDを非表示/違反報告)
天泣tenkyu(プロフ) - バボちゃんさん» 分かりました、頑張ってください！何かあればボードに来てくだされば相談に乗るので、何度もすみませんそれでは(´･ω･`)/~~ (2018年10月8日 19時) (レス) id: daeb79a243 (このIDを非表示/違反報告)
バボちゃん(プロフ) - 天泣tenkyuさん» 色々試してみたのですが、上手くいかなくて…。親切に何度もメッセージを送って頂き、ありがとうございます。もう少し慣れてから再挑戦してみます。本当にありがとうございます。 (2018年10月8日 19時) (レス) id: c4fdaca88b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バボちゃん | 作者ホームページ：http://vabo.vabo
作成日時：2018年10月8日 16時
