Domanda e risposta 【ルパン3世】【名探偵コナン】

愛情 ページ12

「エステル！やっぱりここにいたのね♡」


するり、とルパンの腕から抜けた不二子はエステルに近づく



「…み、ねこ、先生」

「どうしたの？
… Maîtreが怒ってるわよ？」




その一言にエステルはピタリと固まり、ガタガタと震えだした



「てめぇっ！こいつがどんな状態だったか知った上で言ったんだろ！」



哀れなほど怯えるエステルを、次元がさっと抱き上げ不二子に怒号を飛ばす




「ふふっ…次元ったら随分その子を大事にしてるのね」

「ってめぇ…その脳天に穴開けてやろうか…」


「はいはーい、そこまでだ」




バチバチと火花が散る2人の間にルパンが立つ





「次元、辞めてやんな…。不二子よりもエステルがびびってやがる」



はっと抱えたエステルを見ると、震える手で自分のネクタイを握っている



「…悪りぃな」




次元はそのままエステルを寝室へと連れて行った






「…ふーじこちゃん？今のは流石に大人気なかったんじゃなあい？」

「仕方ないじゃない…。あの子に聞かせたくなかったのよ」




むすりと膨れながら唇を尖らせる不二子

彼女の言葉の真意がわからず、首を傾げるルパン





「あの子のいうMaître、ニコラからの指令が下ったのよ。エステルを…殺せとね」

「またなんで今更…」

「さぁね、わからないわ。でも「餓鬼の体は持ってこい」っていう指令付きよ」





ガタンと音がして、次元が戻ってくる

不二子をギロリと睨んだあと、音を立ててルパンの横に座った





「…で？てめぇは何の用だ？」

「あら？私の話、聞こえてたの？」

「けっ！悪りぃな！こんなボロアパート、防音なんて装備ねぇんだわ」

「…あの子、エステルは？聞こえてたのかしら？」

「ずっと泣いてたから聞こえてねぇよ」





そう、とほっとしたように笑う不二子




「不二子ちゃん？不二子ちゃんはどーしたいの」

「…私はあの子を護りたいだけ！
いつも1人、あんな場所に押し込められて…」




思い出すのも嫌だ、と言わんばかりに小さく首を振る不二子




「それに私、あの子の母親を知ってるのよ」

「…日本人、なんだろ？」

「ええ、そうよ
…ただ、今はこっちにはいないはずよ。エステルを産んで、すぐ日本に帰ったってニコラがぼやいてたから」

「なぁんでニコラがエステルの母親のこと気にしてんだぁ…？」

「…さぁね」





うーん、と唸りながらルパンは新聞を見る





“ 日本での展示会、決定！”








「…よっしゃ、行くか！」

「どこにだ？」

「日本さ！」

日本→←真実

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す