検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:706 hit

☆蒸発 ページ4

「痛っ…。」


左足に痛みを感じ目を向けると
植物の棘が足に引っかかり傷を作っていた。


最高に苛立っていた私を踏みつけるつもりで
足を上げた…だが。


「…あれっ?ちょ、ちょっと私何してるんでしょうか…!こんなの植物が可哀想ですよね。」




なぜさっきまであんなに苛立っていたのか


もはや分からなくなっていた。


校則違反した私が悪いんだから、


何かを責めるなんて御門違いだろう。




「さ、登りきってしまわないと、こういう斜面に立っているのが一番しんどいんですから。」


見上げればゴールはすぐそこにあった。


最後、大きな段差を無理やり飛んで上がると、
見たことも無かったオンボロ校舎が
目の前にあった。


…ここがE組の校舎か


また、少しの屈辱が現れようとするが
理性で必死に抑えつける。


「E組だってそんなに悪いとこじゃ
無いかも知れませんし…」


暗示の様に何度も繰り返した、
まぁ、嘘ではない。



私はそこまでE組を最悪な場所だとは
思っていなかったから。

そう、別にE組は嫌いじゃないし、馬鹿なわけでも無いと思ってた。


しかし、他の奴らに馬鹿にされ蔑まれるのは
嫌だった…。



「まぁ、仕方がありませんが。」


さっきまで浮かんでいた涙は





頰を伝うことなく蒸発していた。

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←★屈辱



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:暗殺教室 , 二重人格   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:いまりん | 作成日時:2017年8月10日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。