7話 ページ8
「腹減ったなァー」
「わたしも思った」
あれからどれくらいこうしていたのだろう。
お腹が空いた。お昼ご飯は何食べよう。
お互い何も言わず、当たり前のように立って街に向かって歩く。
「んー今日はパスタな気分」
「お、じゃあ俺はカルボナーラ」
「いいね、私は無難にミートソースかな」
どうでもいい会話をしながら街のレストランに入った。
入ると中はなんだかしーんとしていた。
客はある程度いるはずなのになんでだろう。
この異様な空気をサボも感じたらしく、私に目配せをした。
私たちはなんともないように席に座る。
そうすると店員が来て注文を聞きにきた。
コソッと店員に事情を聞くと
「アルベール伯爵がいらっしゃっていて…」
アルベール伯爵というのは、この島ではないけど割と近くの島の貴族らしい。
この様子だとあまり素行のいい輩じゃないな。
「私、ちょっとトイレ」
「お手洗いって言えよ」
「お！て！あ！ら！い！」
からかってくるサボにふんっと顔を背けてアルベール伯爵の近くを通る。
「おい」
案の定声をかけられた。
私の能力はキラキラの実だから、人の視線を自然と集めちゃうんだと思う。
こうゆう調査の時にはすごく便利。
「はい」
振り返りまっすぐ見据えると伯爵は私を上から下までじっくりねっとり舐め回すように見て
「なかなかのべっぴんじゃないか。私と一緒にどうだ」
ベリーをちらつかせながら私にいう。
「遠慮します」
にっこりと笑ってトイレに行く。
すっきりしてからまたそこを通ると、今度は店員のお姉さんに声をかける伯爵が目に入った。
困ります、やめてくださいと顔をしかめながらお姉さんは抵抗する。
伯爵はだいぶお酒に酔っていて手がつけられないみたいだ。
「うるせぇ‼︎この俺がお前で我慢してやるってのに断るのか‼︎この愚民め！」
そういってアルベール伯爵は
彼女の頬を殴った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 265人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いまり(プロフ) - ピーチさん» いつも見てくださりありがとうございます(^^)今日も更新するので読んでいただけると嬉しいです！ (2015年7月24日 8時) (
レス) id: 5b4a04795c (このIDを非表示/違反報告)
いまり(プロフ) - 大和さん» ありがとうございます♪最近遅れ気味ですが、更新頑張ります(^^) (2015年7月24日 8時) (レス) id: 5b4a04795c (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！サボってば、本当にイケメン〜！これからも頑張って下さいね！ (2015年7月23日 17時) (レス) id: bcab0daf4a (このIDを非表示/違反報告)
大和 - サボ、可愛いしかっこいいし…更新楽しみにしてます！！ (2015年7月23日 9時) (レス) id: 07dedc38f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いまり | 作成日時：2015年6月29日 19時
