10話 ページ11
小さなボートを借りて島まで行く。
ほんとうに近くて20分ほどでついた。
私たちは旅芸人の格好をして、目立つように町の真ん中の噴水の前で芸を披露した。
するとみるみる人が集まってきて、その中に数人高そうなコートを羽織る男がいた。
能力は一切使わずにジャグリングとか椅子を積み上げてその上に片手立ちとか……本職サーカスの方がむいているかもしれない。
フィナーレを迎えると拍手喝采に包まれて、特に偉そうにしているやつが前に歩いてきて私たちにいった。
「素晴らしい演技だった！ぜひ私の屋敷でもう一度見せてはくれないか？」
辺りがシーンと静かになる。
村人達は気の毒に、可哀想、と哀れむような目を向けて散り散りになっていった。
「勿論‼︎ぜひやらせていただきます‼︎」
コアラちゃんが嬉しそうに言った。
私とサボは後ろで何も言わずに待機。
サボが私にだけ聞こえる声でコソッと耳打ちをしてきた。
「A…絶対に無茶はするなよ。」
「うん、わかってるよ。しない。」
「するから言ってんだろ」
「し、しないってば‼︎」
「どうだかなァー」
しししっと笑ってポンと背中を叩いて
「もし、お前が危険にさらされたら絶対に俺を呼べ。どこにいても、どんな小さい声でも駆け付ける。……約束だ」
一瞬だけ肩を引き寄せられた。
すぐに私を開放して「な‼︎」と念を押すようにもう一度笑うサボ。
「……うん」
私はドキドキして赤くなった顔を見られたくなくてうつむいた。
コアラ(わたし、完全にアウェーだなぁ……)
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いまり(プロフ) - ピーチさん» いつも見てくださりありがとうございます(^^)今日も更新するので読んでいただけると嬉しいです！ (2015年7月24日 8時) (
レス) id: 5b4a04795c (このIDを非表示/違反報告)
いまり(プロフ) - 大和さん» ありがとうございます♪最近遅れ気味ですが、更新頑張ります(^^) (2015年7月24日 8時) (レス) id: 5b4a04795c (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！サボってば、本当にイケメン〜！これからも頑張って下さいね！ (2015年7月23日 17時) (レス) id: bcab0daf4a (このIDを非表示/違反報告)
大和 - サボ、可愛いしかっこいいし…更新楽しみにしてます！！ (2015年7月23日 9時) (レス) id: 07dedc38f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いまり | 作成日時：2015年6月29日 19時
