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…は?なにそれ。


「失礼を承知で申し上げますが、何を仰っているのですか?今は令和でしょう。それとも、僕が時間を超えてきたとでも仰るんですか」


あくまで礼儀正しく、丁寧に。


そうすれば嫌われることはない…はず。


「いいや、ここは室町時代じゃ。ここは忍術を習うために作られた学校、忍術学園なのじゃ」


そういえば、変な服装をしていた。


髪をポニーテールにしていた男の人たち。


目の前の老人は、嘘をついているようには見えない。


「…もしかして、前に僕のような人が来たんですか?」


一瞬、辛そうに顔を歪めるご老人。


「ああ、そうじゃ」


玲夜かもしれない…!


「その人はなんて名乗りましたか!?髪の毛や瞳の色は?」


「…その女は、天女と名乗った」


ああ、…違うんだ。


少し前のめり気味だった体を立て直す。


「最初はまだ良かった。事務や食堂で手伝いをしてくれて、愛想が良くて…だが、次第に上級生がその女に惚れ、自分のものにしようと争うようになった」


ぽつぽつと語られる話に聞き入る。


「天女はそれを見て笑っていた。上級生は委員会の仕事までほっぽりだすものじゃから、下級生が天女を殺し、天女の妖術を解いた」


その後も、天女と名乗る女はやってきたそうだ。


上級生に下級生を暴行させる者。


虫が嫌だからと上級生に生き物を殺させる者。


全員、先生方や下級生などが殺すことによって妖術を解いていたが、上級生と下級生の間には深いヒビが入ってしまった。


兵庫水軍という海賊の方や、他の城の忍者たちまで惑わせる、恐ろしい妖術を持つ天女。


この学園は、そんな天女を深く恨んでいる。


「天女はお主で四人目。最初の天女は苦無で刺殺し、二人目は幽閉して餓死。三人目は四肢を切断していわば拷問と呼ばれるものをした。だんだんと殺し方が惨くなっていくじゃろう、四人目の天女となればどうなるか分からん」


「お待ち下さい。僕は天女じゃないし、そもそも性別が違う。そんな奴らと一緒にしないでいただきたい」


「口だけならいくらでも言える。三人目の天女も同じことを言った」


少し口調を荒くする学園長殿。


「…まあ、天女であろうとなかろうと我々がとる手段は変わらん。浦霧 A、お主にはここ、忍術学園で事務員として働いてもらう」


「、は?…もういいや、猫被るのやーめた。それはないでしょ、僕だって好きで来たわけじゃないのにさ?天女がそれほど嫌なら、まず学園に連れ込むなよ」

四→←二



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設定タグ:忍たま , 天女 , 男主、BL
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- 面白いです。お互い更新頑張りましょう (9月9日 13時) (レス) id: ffd33a398f (このIDを非表示/違反報告)
夜桜ほたる(プロフ) - すごく面白いです!!!更新楽しみにしてます〜!! (8月17日 9時) (レス) id: 1600cbbb8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:死雷夢 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年8月16日 13時

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