[メリオダス]消えたもの 3（リメイク中） (ページ3)

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☆74話☆ ページ3

メリオダスside

どうやら奴等の目的はこの鎧巨人の首を撃ち取ることらしい

これがゴウセルならさせるわけにはいかない

戦闘態勢に入る
…が、誰もその場を動こうとはしなかった

「団長…」

「先に動いた方の敗けだ」

暫くの沈黙。震える空気
それらを先に破ったのは〈暁闇の咆哮(ドーンロア)〉だった

団員が一気に此方へ飛んでくる
それぞれが各々の敵と向き合った

だが俺は、相手の団長の圧力に押されてしまった

こいつ強い……！！

キングは相手の一人を石化するが、正気の沙汰ではない。相手は仲間に石化しそうになる腕を切り落とさせたのだ

呆気にとられたキングは逆に身動きを封じられる

「逃げろゴウセル！！」

呼び掛けても逃げようとしない
どこか様子がおかしい…

その時、一人の男がゴウセルに近づき話す

というかこいつ、いつからいた？
全く気配を感じなかった

「誰だよテメェ！？」

「僕？僕は……」

男の説明を聞く暇もなく、死角から矢を構える姿が見えた

バンがすかさず止めようとするも避けられる

そして一点の矢がこちらへ…
否、鎧巨人を狙って

「ゴウセル――――っ！！」

刺された――――――はずだった

「何が起こったのか、一同は全く理解できなかった。
男はじっと待っていたのだ。死角から放たれるであろう、渾身の矢を。

だが、目的は果たされなかった。
――――封印を解いた代償は高くつくぞ。人間」

聞き覚えのある声と喋り方
誰もが驚き、その男に釘付けになった

「おい…お前のその口調……」

「ま、まさか君……！！」

「そう、俺は…」

「おいおいおーい。マジかよ」

「ありえねぇ！！」

さっきまでいた男のウェーブがかった髪が、真っ直ぐ下ろされ

深緑だった髪色は、真逆のチェリーレッドに

王国にいた時、誰も見ることのなかった。鎧を纏った奴の姿

それが今、俺たちは目の当たりににした

――――「七つの大罪が一人。〈色欲の罪〉(ゴート・シン)〉…ゴウセル」