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☆81話☆ ページ12

メリオダスside


現在バン、キング、そして俺の三人が化け物と戦闘中。ゴウセルは「メガネが曇った」と言って傍観者になった。


戦っている時、その化け物が誰なのかわかった。
駆け出しの聖騎士だったデール。それは息はしているものの意識はない。身体を魔神に支配され、今はもう…


ゴウセルはデールは殺せないと言い後ろへ下がる。

俺は、無駄だとわかっていてもそれでも希望を持ってデールを殺す選択を渋る。まだ生きている。そんなことしたくない。


迷って戸惑って、終わってから後悔する。何度も何度も。学びもせずに。


だから、あの時――――




痺れを切らしたバンが俺に言う。胸に刺さり、でも何も言い返せない。



「中途半端な甘さは誰も救えねぇ……テメェと仲間を殺すだけだ」



自分でも、捨てなきゃいけないことはわかっていた。
Aやリズにも言われて。そして自分でも、決めていたのに。




『甘っちょろい男だなっ!』

『メリオダスは甘いよ…優しすぎるんだよ』



捨てられないから守れない。
失う。救えない。得られない。


甘くて弱かったから。ダメだったのかな。今も昔も。何もかも。



戦いの最中なのに、自己嫌悪に浸って。俺は何をやっている。
拳を強く、強く握りしめた。



「団長ッ!!」



聞き慣れた愛しい声がする。
振り向くとそこにいたのは、肩で息をするAの姿。

汗だくで、必死で。相変わらずだ。



「これっ!!」



Aが俺に向かって何かを投げた。
小さく響く金属音。見覚えがある。



(…あの剣は)


――――『ねぇメリオダス…これ、受け取ってくれないかな?』



かつて彼女が俺に贈った、俺が受け取らなかった剣。



「戦ってほしいんじゃない!
君に生きてほしかった!今も、これからも。ずっとずっと!!」



届くように、声を張り上げて彼女は言う。思いをそのまま言葉に、綺麗じゃなくても心が揺らぐ言葉を。


「私は団長に死んでほしくない!リズさんはそう思ってる!だから、受け取って…ッ。みんなのために戦う君の為なら、その為の罪なら……9私も一緒に背負う!戦うから!!」



嗚呼。お前はどうしてそんなに…



「いいのかよ♪女にあそこまで言われt………」



俺を変えるのが上手いんだ?



「許せ……デール…!!」



彼女の剣と言葉を手に、俺はこの手でデールを消した。それと同時に吹っ切れる何か。


“戦う”じゃなくて“生きる”か。
俺的には“守る”っつーのも入れとかないとな。

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リオ(プロフ) - リムルさん» いえ!そんなそんな…ありがとうございます!! (2019年7月13日 23時) (レス) id: 0673ec93e1 (このIDを非表示/違反報告)
リムル - 我より1000000000000000000000倍ぐらい文を書くのが上手! (2019年7月13日 11時) (レス) id: 8728c9d5e2 (このIDを非表示/違反報告)
リムル - 感想:我感動! (2019年7月13日 11時) (レス) id: 8728c9d5e2 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 咲無さん» じゃあこみゅーに移動ね! (2016年6月1日 20時) (レス) id: 9dca1ab2b7 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 咲無さん» おいおい…w わかったよー! (2016年6月1日 17時) (レス) id: 9dca1ab2b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リオ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rio1001/  
作成日時:2016年2月7日 20時

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