[メリオダス]消えたもの２ (ページ38)

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☆69話☆ ページ38

貴女side

朝ごはん。それと団長を慰めてからしばらくして、みんなそれぞれ好きなように過ごした

「団長、これから何するの？」

「ん～とな、Aとエリザベスは店の宣伝を頼む」

「宣伝？」

なんだろう

看板を持って「よろしくお願いしまーすっ！」なんて言って歩きまわるのかな

恥ずかしいかも

「お店のチラシを配ったり貼ったりするんですよ」

「あ、そういう感じね」

なんか楽しそうだな
私まだこの仕事したことないもん。色々学ばないとね

ついでに団長にハーブを買うように頼まれたから、エリザベスとサポート役のホークとおつかいってことになった

ますます楽しみだよ～

「でもよ～二人とも大丈夫か？」

ホークが横から突っ込んでくる

何がどう大丈夫か？なんだろ
ハッ、まさか私がお金を無駄にしちゃうとかそんな心配とか！？

「私だっておつかいくらいできます！」

「わ、私だってできるよ！お金無駄遣いしないもん！」

「いや！そこじゃなくてな？…エリザベスちゃん狙われてるだろ？」

あ、そっちか
ごめんホーク先走った

そうだよね

バイゼルでも、エリザベスの手配書があちこちに貼られていた
警戒するのは聖騎士だけじゃないんだ

「それと、たぶんAもな」

「え、私？」

「さりげなくAも狙われてると思う」

「…」

全然気づかなかったな。必死だったもん

だけど、何が目的なんだろう。私は特にこれといったものは持ってないし…

うーん…

「だから二人とも大丈夫かな～って」

「ん～……じゃあ変装すっか！」

「変装？」

ここから団長のスケベ連発です
私を着せ替え人形みたいにいろんな服を着せてくる

今は踊り子らしい

「逆に目立つ！！」

「えっと…エリザベスはスカーフつけるから」

「ま、それでいいか」

「さっ、着替え着替え！」って私の衣装を脱がそうとする団長

「一人で脱げますから！」と案の定ホークたちが助けてくれました

「じゃ、行こっか」

「はい！」

「あ、A」

「なに～？」

団長に手招きされてそっちにいく

そして、耳元で

「なにかあったら俺を呼べ。すぐ駆けつけるから。守ろうとして無理をするな……」

団長のあまり聞かない低い声
言われたことはわからないけど、私はとにかく頷いた

「よし行ってこい！」

一瞬でもとに戻った団長に驚きつつ「いってきまーす」と手を振りながら、エリザベス達と＜豚の帽子＞亭を出た