[メリオダス]消えたもの２ (ページ37)

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☆68話☆ ページ37

貴女side

まあ、なんだかんだありまして。私の顔の熱もやっと治ってくれました

今は朝ご飯を食べてるよ

「いただきまーすっ」

はむっ、と食べて違和感を感じる

…あぁ、この味久し振りかもしれない
大丈夫気絶はしないはずだから

私の反応で気づいたのか、団長はずいっと私の方へ身を乗り出す

「どうだ？」

「えっと…この味、団長のごはん？」

「当たりだ！不味いだろ？」

ドヤって効果音がつきそうなほどの顔

いや威張れないからね？
もう慣れちゃったけど大変なことにだからね？

普通の人なら出しちゃうよ…

「食べられなくはない、かな……」

「やっぱりAはそうなんだ～。偉いね」

「そうかな」

慣れてきちゃったからね。食べ過ぎて

「団ちょの食い過ぎて味覚が壊れたんじゃねーの？カカッ♪」

「バン～！！」

なんかけなされた気分…
だけどあながち間違いではないかもしれない

「バン様失礼ですよっ」

「ワリィワリィ♪」

反省してないバンさん
…そりゃそうか

「ひでーなお前ら。Aは俺の味をわかってくれてるんだ！」

「ごめん団長。これを美味しいとは……言えないかな…」

「……」

すかさず団長私のスカートへ

あ、すねちゃった
ごめんね。嘘付きたくないんだ。これを機に直してみてほしい…なーんて

「慰めて」

そう言いながらグリグリ頭を擦り付ける団長
ちょっと可愛いけど、くすぐったい

「撫でなくていいですからね！ダメですっ」

「え、あ……うん」

そしてエリザベスのアドバイス(?)が入った

撫でたらすぐ元気になるんだけどなぁ。甘やかしになっちゃうのかな

「…」

「ふふっ」

「？……ひぁ、っちょ…団長

団長がグリグリをやめたと思うと、突然太ももに鳥肌がたった

ツーッと指先でなぞられる太もも。くすぐったいに加え、恥ずかしさまででてきてしまうじゃないか

さわさわと触られてむずむずする
蹴ったらまたすねちゃうし…

「団長～！触るなって言ったのにぃ～っ！！」

え、えぇっと……ディアンヌが助けてくれました

団長はまあ、ちょっと潰れちゃったけど
それはそれですぐ元どおりになるから大丈夫！うん！

まぁそんなこんなのドタバタな朝食でした
でも楽しいから、この時間が好きなんだよね

「……俺は散々だったけどな？」

「自業自得です」