[メリオダス]消えたもの２ (ページ22)

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☆53話☆ ページ22

エリザベスside

メリオダス様とAが私とホークちゃんを見つめて立っています
辺りはしんとして、私たち以外誰もいない

砂ぼこりで見えませんでしたが、私たちの周りの地面がなくなっていた
どれほどの力ご彼等に備わっているのでしょう

お二人は私に顔を近づけ、私は少し怯んだ

「……」

「……」

「メ、メリオダス…様……？A……？」

しかし2人がしたことは、匂いを嗅いだり触ったりという行為。Aは頭を撫でてくれた

彼女には自我があるのだろうか

「……！」

何かを感じ取ったメリオダス様とA
黒い痣で片手を翼に変え、私とホークちゃんの前から消えました

状況がわからない私たちはただ呆然としているしかありませんでした

2人はいったい、どうなってしまったのか。何が起きたのか。私には見当もつかなかった

no side

魔神となったメリオダスとAの行きついた場所

そこはキングを追い込んだヘルブラムの元へ。彼等が何を感じたのかはわからない

ただの敵対心が。それとも破壊の対象か

前者だろうと後者だろうと、彼等の敵には変わらない

「その姿……チミらは…」

ヘルブラムの言葉を遮るようにメリオダスが先手を仕掛ける

黒い痣でヘルブラムを叩きつける

「あ～もう一度言い直していいかな」

それに続きAも攻撃に入った

彼女にはもう自我などない、争いを嫌う彼女がこうも好戦的なのが証拠だ

もっとも、戦う理由にもよる

それから三人の攻防戦が続いた
時にこんな場面もあった

「あ、ヤベッ真っ二つにしちゃった」

メリオダスが切られそうになったとき

「………」

Aが黒いアザで防ぎ、それをメリオダスが褒めるという。いつもの彼等のようなこと

わかっているのは、メリオダスだけか

これの反対もあったりする

「ほ～ぅ……あの黒いアザが攻撃をガードし身を守るのね」

そしてメリオダスとAが崖に叩きつけられ、ヘルブラムは意味深にこう言った

「いやはや実にすんばらしい！

……チミら＿＿＿＿＿端から混じってるね？」