[メリオダス]消えたもの２ (ページ2)

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☆36話☆ ページ2

貴女side

突然ハウザーがディアンヌの両サイドに竜巻を作った。彼女の後ろはリングの外。それに加えハウザーが前から迫ってくる

「下に屈もうと上に飛ぼうと竜巻は大地をえぐる！！」

「きゃあぁぁ！！」

「チェックメイトだ！！……！？」ｶﾞｼｯ

ハウザーの竜巻を纏ったパンチはたしかにディアンヌを狙っていた。どこへ避けても逃げ場なんてない

ただしそれは、ディアンヌが【避けた】ならの話だ
【受け止めた】なら問題ないでしょ？

ディアンヌは後者を選んだ

「嘘だろ……？今これを喰らったらひとたまりもないって……ごふっ」

「借り物の服だから傷つけたくなかったのに！もう！」

あ、ディアンヌ気にしてくれたんだ。別にいいのに。喧嘩祭り出るってなったら破れるのもわかってたもん

「“ワールショック”！！」

今度は小さな竜巻がディアンヌに迫る。小さいながらも、威力は大のようだ

「死にたくねぇならよけろ」

「ディアンヌ！！」

竜巻はディアンヌめがけて飛んでいく。彼女はそれを真正面から食らった

「わぁ……ビックリしたぁ………」

けれど、ピンピンだ。キングの心配もなかったみたい

いよいよ最後の大技。リング全体を巻き込むほどの巨大な竜巻が現れた。ここからじゃ中が何も見えない

一度でも地面から足を離せば空へ舞い上がる

「俺の最高の嵐の味はどうだ！？」

「うわあぁぁぁぁ！！！」

それにディアンヌは負けてしまった。…かのように思えた

「俺の勝ちだ！！」

「うぅ………っ！！」

「！？」

「“重金属(ヘビメタ)”！！」

ディアンヌの体が金属となった。重力に逆らうことなく、その重さは竜巻よりも上回る
もちろん、その落下先は竜巻の源だ

源ことハウザーの腹筋に
言うまでもなくダウンである

「ハ、ハウザーダウン！！よって勝者マトローナ！！」

なんだかんだでディアンヌの勝利に終わったのです
はぁ…よかった。あのまま飛ばされたら、どこへ行くかわかんないからね

ひとまず安心だ