[メリオダス]消えたもの２ (ページ19)

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★☆50話☆★ ページ19

エリザベスside

私の目の前から姿を消したAとメリオダス様
呼んでも答えてくれない。探しても見つからない。気配すら感じない

「は、ははっ！！Aとメリオダスは本当に化け物だったんだ！この女神の琥珀は魔の者のみを封印する力がある……！！どうだいエリー！！これで目が覚めたろ！？」

「……！！」

そんなの…私は信じません

私は女神の琥珀を奪い取り、Aの神器とメリオダス様の剣を構えました

「二人をもとに戻して！！」

「さぁ、戻す方法なんて知らないよ」

「ベロニカ姉様なんて嫌いよ！！」

脳裏に浮かぶ2人の笑顔と言葉

『エリザベスは私が絶対守るから。約束もちゃんと、ね』

『一緒に、行くだろ？』

それが全部嘘なんて、偽物なんて、作り物なんてことは絶対にない
本当の素敵な笑顔を私にくれた

「お二人のこと、なんにも知らないくせに！！」

私だって、二人のことをあまり知りません…

ですが、二人はとても優しいんです
大事な人たちなんです

暖かくて、安心できて。懐かしい気持ちになる。あの2人のふとした行動になぜかこんなことあった気がする、なんて思ってしまう様に

そんな2人を化け物だなんて言う姉様に、私は心底怒りを覚えた

「グリアモール！」

「はっ」

「！？」

私はグリアモールにより、閉じ込められてしまいました。ディアンヌにした技と同じものを
けれど私では抜け出すことなんてできない

ホークちゃんが一生懸命に壁を破ろうとしてくれる。しかしそれでも壊れない

「俺の技は、隕石をも防ぐことができる」

「んじゃ♪俺は腕一本で十分だぜ♪」

聞き覚えのある声が聞こえた

「いや、指一本だ♪」

私が目にしたのは、ベロニカ姉様を人質にしてるバン様でした