[メリオダス]消えたもの

☆6話☆ ページ10

貴女side



「そういえばキング」


「なに？」


「ディアンヌについて叫んでたけど…」


「余計なことは言わない！！」



あ〜面白い。大罪メンバーの中で一番いじられやすいんじゃないかなってたまに思うなぁ


てか事実じゃん。叫んでたじゃん




「では改めて……ディアンヌのこと言ってたけど、ディアンヌいるの？」


「ま、まあね」

「本当！？」




食い気味に詰め寄れば「う、うん」と引かれた。ちょっと悲しいよ。私が悪いのだけれども


嬉しいな〜！ディアンヌいるんだ！早く会いたいなぁ




「他には誰かいた？」


「あと団長と……」


「団長もいたの！？」


「そ、そうだけど…」




また引かれたけど、そんなのはどうでもよかった




団長無事ですごく安心したから



あれ？私、団長に対して反応違った？……んなわけないか



早く会いたいな…




「あとは？」


「……バン……」




何かを恨むような目でキングは言った



ありゃ？キング、バンに対して冷たいね


確かに仲良くなかったけど、なんだかんだでいいコンビだったんじゃ……



「キング？どうしたの？バンにだけなんか……」


「なんにもない。ほっといて」



そう行って顔を私から背けた


いや絶対なんかある！あの言い方は意味ありげだっ！



それにほっといてって言われてもきになるし、放っておかないよ




「！？」



ん？次は何かに反応したみたいだけど…


キングの目線の先に何があるんだろう。敵…とか？




「今度はどしたの？」


「A…あれ……」




キングが指差した方に視線を向けた




そこにあったのは、巨大な竜巻だった。周りに真っ白な花びらが見えて綺麗…
だけどとても不思議だ




「なに、あれ…？」


「……A乗って！」


「へ？ちょっと！？」




私はキングのシャスティフォルに乗せられた。下から掬い上げられ、抵抗する間も無く浮いて行く




「ちゃんと捕まっててよ！」



「きゃあぁぁぁぁぁ！！！」





そしてそのまま竜巻に突っ込んでいく


私はとにかく落ちないようにとシャスティフォルを掴んだ。もふもふしてるなんて感じられないくらい速く、気を抜いたら振り落とされるほどに




一体どこに繋がってるんだ…？

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