Infiltration enemy territory【名探偵コナン】【男主】 (ページ3)

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第二話ページ3

『ここは杯戸シティホテルか？』

「ええ、そうよ」

そう、ここは杯戸シティホテル。

町の人なら誰でも知っている有名なホテルだ。

『潜入でもする気か？』

「今回は補助役よ。もちろん貴方もね、ロゼ」

おいおい、ふざけんじゃねぇぞベルモット。

補助なんてベルモットだけで十分だろ。わざわざ俺が付いて行く必要なんてない。

なんせあのベルモットだからな。

心の中で悪態をつきながらポーカーフェイスを保つ。

『はぁ…で、誰なんだ？その補助しなきゃいけない奴』

「ピスコよ」

ベルモットは平然と言い放つ。

これは俺一個人の問題なんだけど…ピスコ嫌いなんだよな、俺。

なんかあのひげと落ち着いた態度が怖いと思う。

まぁなんとなくってだけで震えるほどじゃないけど…。

『何時からすんの？補助役』

「六時ごろからね」

『げっ、もうすぐじゃねえか！』

腕時計を見るともう五時を回っていた。変装も含めるとかなりギリギリだ。

『じゃあ着替えましょ…女の格好にね』

またもや不敵な笑みを浮かべるベルモット。えっ、ていうか女の格好って…。

嫌な予感にこめかみをぴくぴく動かし汗をタラりと流す。おいおいこれ以上勘弁してくれよ…。

『まさか俺が女装するのか？俺が！？』

「そうよ、ロゼ」

そう言ってベルモットは躊躇なく俺の服を剥いでいった。そう…躊躇なく…。

俺の叫びは声にならずかき消された＿＿＿＿＿＿。