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〜エピローグ〜 ページ40
毎日毎日、
貴方の言葉を待っていた。
返事が書かれていれば、
思わず笑みが溢れる
それは私たちの間の日課で、
大切な「時間」だった。
でも今は、
「おはよう柳生くん。」
「おはようございます小野寺さん。」
こうして貴方と、
直接“言葉”を交わし会える。
私たちの始まりは、
あの図書館で、
あの１冊の本で、
このノート１冊からで＿＿＿＿＿＿
このノートは、
必要とする、“何か”を私に運んでくれた。
だから今日も、
私は貴方に、言葉を贈る。
「今日は随分と天気が良いですね、紳士さん。」
直接的にも、
間接的にも。
「ええ、紅葉も色づいてきましたね。
もう出会ってから、１年が経ちましたね。」
「文字」という“言葉”で
私たちは今日も、ノートにペンが走らせる。
「そうですね、
新しいノートを買うついでに、
もしよかったら紅葉を見に行きませんか？」
互いに交わした「言葉」ほど
大切なものは、ないのだから。
*Fin*
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作者ホームページ：なし 作成日時：2015年10月25日 21時
